カープは11日、今季限りで現役引退した小窪哲也氏(36)が来シーズンのコーチに就任することを発表した。

カープのコーチに就任した小窪哲也氏。写真は現役時代

 小窪氏はPL学園、青山学院大とアマチュア球界の名門を経て、2007年の大学・社会人ドラフト3巡目でカープ入団。大学・社会人ドラフトでの同期は篠田純平(1巡目)、松山竜平(4巡目)ら、高校生ドラフトでの同期には安部友裕(1巡目)、丸佳浩(3巡目・現巨人)らがいる。

 現役時代は勝負強い打撃を持ち味とする内野手としてプレー。2015年には代打で50打数19安打、打率.380という好成績を残すなど代打の切り札としても活躍した。2016年から2年間は選手会長を務めてリーダーシップを発揮。25年ぶりのリーグ優勝と連覇に貢献した。

 その後は一軍での出場機会を減らし、2020年限りで13年在籍したカープを退団。2021年はNPB復帰を目指し、単独でトレーニングを続け、6月から熊本の独立リーグ「火の国サラマンダーズ」で3ヶ月プレーし、8月末にロッテに入団してNPB復帰を果たしていた。

 ロッテでは一軍昇格した9月9日に移籍後初スタメンを果たし、初安打となる本塁打を記録。現役最終年となった今季は7試合出場で打率.056、1本塁打、2打点。シーズン終了後に現役引退を発表。通算成績は712試合に出場し、打率.257、386安打、19本塁打、155打点。

 カープ3連覇を支えた男が、来季からコーチとして自身の経験を伝えていく。