Jリーグ元年の93年にサンフレッチェ広島に入団。94年の第1ステージ優勝に貢献し、選手会長&ゲームキャプテンとしてもチームを支えた。日本代表にも選出された上村健一のサンフレ最終年を振り返る。
(広島アスリートマガジン2004年1月号掲載)

J1復帰の原動力となったが、オフに戦力構想外となった上村健一。その後、移籍を繰り返し08年シーズンを最後に現役を引退した。

― 11月15日にJ1復帰が決まったわけですが、インタビューで感極まっていましたね。
「いろんな人がJ1復帰を心待ちにしていたので、それを達成できたという充実感ですかね」

― 復帰が決まった日は、美味しいお酒が飲めたことと思います。
「仲間うちと楽しくさせてもらいました。選手は5人くらいと、あとは仲間とか知り合いとかで楽しく飲みました。若い選手は次の日にサテライトの試合があったので、次の日一緒に祝いましたけれど」

― 1年でのJ1復帰を達成されて、解放感みたいなものは感じましたか。
「人生の中で今回のような大きな仕事を成し遂げるということは限りなく少ないと思うので、復帰を達成できたことはうれしいです」

― 今回と94年のJ1前期優勝では、喜びはどちらの方が大きいですか。
「今回の方がどちらかというと達成感は大きいです。J2が44試合という厳しく長いシーズンだったので。94年の優勝は半年間での優勝でしたから。1年間はやっぱり長いです」