― 昨年までの10年間のJ1と、今年1年間のJ2で一番違いを感じたところは?
「サッカーのレベル自体は思ったほどの違いはありませんでした。でも戦い方はかなり違いましたね。僕らがJ1にいた時はサンフレッチェはどちらかというとリアクションサッカーだったんですが、J2では僕たちがアクションを仕掛けていくサッカーになったということが一番大きな違いでしょうか」

― 振り返ると02年11月30日にVゴール負けで降格決定。そこからJ1復帰への道が始まり、直後の天皇杯は3位でした。
「札幌のゲームだけが特別というわけではなく、1年間の内容で降格が決まったわけですから、みんな意外に早く天皇杯に向けての切り替えはできていたと思います」

― そして3月にJ2リーグが開幕。初戦は引き分けながら、第2戦から10連勝です。
「宮崎の2次キャンプからJ1のチームと試合をして良い結果を残せていたので、自信を持ってシーズンに入れました。それが10連勝という良い結果を残せた要因だと思います」

― ところが第2クール、第3クールとだんだん厳しくなっていきました。
「相手が自分たちのサッカーを捨ててまでも僕たちのサッカーに合わせて、ゴール前に10人くらいで守ってそこからカウンターを仕掛けてくるサッカーをしてきました。だから得点が生まれなかったゲームがとても続きましたね」

― 第4クールに入って7連勝。苦しんだ第3クールまでと変わったことはありましたか。
「攻めている間もセカンドボールをとられてカウンターを喰らっていたので、7連勝した時期はそのセカンドボールの戦いをしっかりやっていこうとしました。そこが一番変わったところです」