カープOBであり、現在はクリケット選手として活躍する木村昇吾氏が、今季のカープの戦いぶりを独自の視点で分析。今回は、カープで活躍を続ける助っ人について語ってもらった。
◆攻守にわたり活躍を続けるマクブルームの存在感
皆さんこんにちは!昇吾です!
カープファンの皆さんは、
カープが好調だと毎日がキラキラしてる事だと思いますが、そんな好調首位カープの4番を務めるのが、
新外国人『マクブルーム』選手!
5月10日の甲子園球場での阪神戦でも、
西勇輝投手から貴重な決勝先制ツーランを放つなど、
日本の野球にもどんどん対応していってる頼もしい打者としてチームを勝利に導いてくれてます。
まだ開幕して約1ヶ月ですが、この先もマクブルーム選手には更なる活躍を期待しちゃいますが、
良くも悪くもこのままの感じで活躍してくれるのかなと思います!
それは何故か?
彼のデータが出揃ってくる事と、彼も相手のデータや対戦してみての感覚等の情報が多くなり、
駆け引きや配球が面白くなって来て、
大爆発や逆に全く打てなくなってしまったり等を経てシーズンが終わる頃には及第点の成績を残してくれるはずです!
それと、左投げのファーストとしての守備力の高さが僕は好きで、守備の安定は精神的にも安定し
バッティングにも良い影響が出ますし、内野手も送球しやすいファーストだろうなと…
そうすると内野陣の安定にも繋がる!
ファーストが上手だと必然的に内野陣のレベルは高いですから、無駄な失点や投手に余計な負担を掛けないのでチームとしても良い事しか無い!
そしてもう一つ!性格が良い!
これは大きな要素でもあり、
僕がカープ在籍時に駐米スカウトのシュールストロムさんと色んな話をさせてもらった中で、
『日本が好きで監督(ボス)の言う事をリスペクト出来る事』が外国人選手をスカウトする上で一番大事な要素と仰っていて、現にアレックス・オチョア、サファテ、ルイス、シュルツ、エルドレッド、キラ、マクレーン、クリス(ジョンソン)…とまだまだ上げればキリが無い程、性格が良い選手が多いんですよねぇ…
もちろんそれだけでは活躍するとは限りませんし、
中々力を発揮出来ずにチームを去る事もありますが、通訳がいるとはいえ異国の地からその国の言語を話せる訳でもなく、今までと少し文化の違うベースボールをやる事がどれだけ大変で難しい事か…
そんな状況だからこそ、カープは彼らを家族の様に迎えファンの皆さんに愛される外国人選手が多く生まれるのは必然なんでしょうね!
僕もクリケットで、オーストラリアやスリランカ等異国の地に一人で乗り込んでるので、彼らの気持ちがよく分かりますw
カープのみならず日本にいる全ての外国人選手は他人事では無いので、皆さん彼らに優しくしてあげてください。
そうすれば、彼らも日本と日本人が大好きになり
スポーツを通じての国際交流に繋がり、しいては世界平和に…っと話が大きくなってもうたw
でも大事な事なので、僕自身も人に優しく自分に厳しく。を心がけて今日もカープ戦を見ようっと!
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◆ライター
木村昇吾(きむら しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ(IPL)での活躍を目指し、現在も競技を続けている。
公式HP→http://shogokimura.net/
Twitter→@cricketershogo
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