前田健太とダルビッシュ有が投げ合った6月15日の日本ハム戦(マツダスタジアム)は赤松真人のサヨナラ打で終止符が打たれた。

◆2010年・交流戦10位(24試合10勝12敗2分)【ケガ人続出で3年ぶりの負け越し】

 野村謙二郎新監督で迎えた10年は開幕直後から厳しい戦いを強いられた。

 前年10勝の大竹寛、35ホールドのシュルツ、36セーブの永川勝浩が序盤から相次いで離脱。軸となる投手が整わない中、交流戦の開幕を迎えることとなった。

 初戦の楽天戦を落とすと、その後も負の連鎖は続き、5月終了時にはチームの借金が二桁に到達(43年ぶり)。ロッテ戦では栗原健太が死球を受け、右手首骨折による戦線離脱を余儀なくされてしまった。

 最終的に最優秀防御率、沢村賞に輝く前田健太、新加入のスタルツが共に3勝と気を吐いたが、チーム防御率は11位と低迷。主力選手の離脱は確実にチーム力を落とし、最後まで浮上のキッカケをつかむことができなかった。

 交流戦は3年ぶりの負け越しとなり、順位も前年の3位から10位と大幅な下落となった。