新型コロナウイルスの影響で、2005年の導入以来初となるプロ野球セパ交流戦の中止が決定した。ここでは苦闘を余儀なくされた過去の交流戦をプレイバック。
第1回目に続き、今回はブラウン監督体制から野村謙二郎監督体制に切り替わった2008年から2011年までを振り返る。
◆2008年・交流戦6位(24試合13勝11敗)【投打が噛み合い初の貯金に成功】
4年連続で初戦を落としたものの、08年の交流戦は記録の面で見るとカープに関する明るいニュースが多かった。
圧巻だったのがポスト黒田博樹を期待されて入団したルイスの快投だ。期間内だけで5勝をマークし、岩隈久志(楽天)と共に交流戦最多勝投手となり、抑えでは永川勝浩が岩瀬仁紀(中日)と並んで10セーブを記録し、こちらも交流戦最多セーブとなった(球団3人目の100セーブにも到達)。
6月18日の日本ハム戦では、当時プロ2年目の前田健太がプロ初勝利を記録。打者では東出輝裕、栗原健太ら主力が打率で上位にランクインし、阪神へFA移籍した新井貴浩の穴を埋めてみせた。
ホームを5割、ビジターは12球団1位の7勝5敗という成績で交流戦を乗り切ったカープが、鬼門の交流戦で初めて貯金の上積みに成功した。