交流戦中盤から多少の息切れはあったものの、序盤は抜群の投球を連発し、チームを強烈に牽引していった大竹寛。

◆2009年・交流戦3位(24試合14勝9敗1分)【セが奮起。カープも3位で快走】

 オリックスとの開幕戦で、大竹寛が球団新の31回連続無失点を記録した。

 その後も好調をキープして最終的に5月31日の楽天戦の6回途中までセ・リーグ歴代6位となる43イニング連続無失点を記録。守護神の永川勝浩が西武戦で球団新の139セーブをマークするなど投手陣の安定感が際立った。

 打撃陣では前年に続き東出輝裕が打線を牽引。肘の手術明け、腰痛などで苦しんだ栗原健太も、満身創痍ながらWBC優勝メンバーとしての意地を見せた。

 6月11日のロッテ戦でNPB史上最多の1イニング15失点を喫するなど記録的な大敗(2対23)も見られたが、ホームで勝負強さを発揮して9勝3敗と大きく勝ち越し。トータルで14勝9敗1分、過去最高順位の3位でフィニッシュした。

 70勝67敗7分でセ・リーグが唯一、勝ち越した交流戦としても知られている。