5月31日の西武戦(マツダスタジアム)で滅多打ちをくらった薮田和樹。前年とは打って変わって不安定な投球を露呈した。

◆2018年・交流戦10位(18試合7勝11敗)【緒方カープが交流戦初の負け越し】

 開幕ダッシュに成功したカープだが、2018年の交流戦は少し勝手が違った。

 レギュラーシーズンの勢いを持ち込むことができず、西武戦、ロッテ戦で連続の負け越し。2年連続で貯金をつくっていた交流戦だが、この年はパ・リーグの強力打線に苦しむこととなった。

 5月31日には先発の薮田和樹が10失点を喫し、翌日に二軍降格。6月8日からの楽天戦を3連勝で乗り切り息を吹き返したかに見えたが、お得意様にしていたオリックス戦から5連敗を喫するなど交流戦期間中に調子を取り戻すことはできなかった。

 終わってみれば7勝11敗の10位で、緒方監督がチームを率いてからは交流戦で初の負け越しとなった。4月中旬から一度もセ・リーグ首位の座を譲ることがなかったが、パ・リーグとの戦いに関しては最後まで課題を解消することができなかった。