極度の不振に陥っていた田中広輔が、6月20日のロッテ戦で(マツダスタジアム)スタメン落ち。フルイニング出場が途絶えた。

◆2019年・交流戦12位(18試合5勝12敗1分)【打線崩壊で4度目の最下位に】

 球団新記録となる月間(5月)20勝で貯金を荒稼ぎしたカープの勢いも、鬼門の前には無力化を余儀なくされた。

 初戦で西武にサヨナラ負けを喫すると、好調を維持していた打撃陣が一斉に沈黙。貯金は一日ごとに目減りし、6月18日にはセ・リーグ首位の座から陥落した。

 西武戦以降もカード初戦は全敗。楽天戦で九里亜蓮が自身初の完封勝利を飾り全カード負け越しは免れたが、交流戦で喫した借金7がリーグ再開後も響く形となった。

 最終的に記録したチーム打率(.216)、出塁率(.288)は12球団ワーストの数値。田中広輔の連続フルイニング出場記録ストップなど、打線崩壊がチームの勢いを止める最大の要因となった。

 結果、5年ぶり4度目の交流戦単独最下位が決定。データ上は優勝確率0%となり、リーグ4連覇に向け黄信号が点灯した。