2022年8月6日に開幕し、熱戦が繰り広げられている、第104回全国高等学校野球選手権大会。ここでは、現在カープで活躍する選手たちの高校時代を改めて紹介する。

 2007年夏の甲子園の決勝で話題となったあの投手から、 高校ビッグ3と呼ばれた左腕、超高校級ショートと評価されたあの選手まで・・彼らが甲子園に刻んだ記憶を振り返っていく。

 前編はこちら

名門・広陵高出身のカープ野村祐輔。2007年、夏の甲子園で準優勝を果たした。

◆強豪校の前に立ちはだかり、甲子園にその名を刻んだ右腕・野村祐輔

野村祐輔(広陵高時代)

 広島の名門・広陵で1年からベンチ入り。3年春のセンバツでは初戦で唐川侑己(ロッテ)を擁する成田と対戦。延長戦を制しベスト8に進出。

 同年夏の甲子園では小林誠司(巨人)とバッテリーを組み、1回戦の駒大苫小牧に逆転勝利。準々決勝では熊代聖人(西武)を擁する今治西、準決勝では田中健二朗(DeNA)を擁する常葉菊川との対決を制し決勝に駒を進めた。

 佐賀北との決勝戦では7回まで被安打1と相手打線を抑え込んでいたが、8回裏に逆転満塁本塁打を浴びて準優勝。優勝とはならなかったが多くの高校野球ファンの記憶に残る一戦となった。

 共に戦った中田廉、上本崇司は同校の1学年後輩にあたる。

のむら・ゆうすけ
1989年6月24日生、岡山県出身
広陵高-明治大-広島(2011年ドラフト1位)

◆大谷超え! 圧巻の奪三振率。1試合19Kの『高校ビッグ3』・高橋昂也

高橋昂也(花咲徳栄高時代)

 花咲徳栄では1年秋からベンチ入りを果たし、2年時に夏の甲子園に出場。エースナンバーを背負って出場した2年秋の県大会では7試合に登板し、通算48回を投げ55奪三振9失点。3回戦の早大本庄戦では5者連続19奪三振を奪う快投で注目を集めた。3年の夏の県大会では37イニング無失点、6試合で52三振を奪い『埼玉のドクターK』と呼ばれた。

 2016年にはU-18アジア選手権大会の日本代表に選出され、セミファイナルラウンドの韓国戦で先発。8回途中までに9三振を奪う好投で決勝進出を果たした。日本代表のチームメートである寺島成輝(ヤクルト)、藤平尚真(楽天)と並び『高校ビッグ3』の評価を受けていた。

たはかし・こうや
1998年9月27日生、埼玉県出身
181cm・91kg/左投左打
花咲徳栄高-広島(2016年ドラフト2位)

◆憧れの地で見せた全力疾走! 鹿児島の名門で磨いた走攻守・羽月隆太郎

羽月隆太郎(上村学園高時代)

 俊足巧打の野手として、神村学園では1年時からレギュラーで活躍。夏の県大会では9番打者として全試合に出場し、準々決勝では3ラン本塁打を放った。2年時には5年ぶりの県大会優勝を果たし、甲子園への切符を手にした。

 50メートル5秒7の俊足を活かし、甲子園では2番・遊撃手として2試合に出場。打撃でも10打数4安打2打点を記録しベスト16入りを果たした。

 3年夏の県大会では2回戦敗退となったものの、1番・遊撃手として強肩俊足、小柄ながらパンチ力ある打撃がスカウトの目に留まり、2018年ドラフト7位でカープに入団。ソフトバンク・渡邉陸(2018年育成1位)は同学年のチームメートだ。

はつき・りゅうたろう
2000年4月19日生、宮崎県出身
167cm・69kg/右投左打
神村学園高-広島(2018年ドラフト7位)

◆高校時代から代表の舞台で活躍。超高校級遊撃手として甲子園記録も!・小園海斗

小園海斗(報徳学園高時代)

 4球団競合の末にカープが交渉権を引き当てた、2018年ドラフトの最注目選手。報徳学園高では1年春からベンチ入りし、1番打者として打線をけん引。夏からレギュラーに定着した。

 2年時に春のセンバツに出場するとベスト4進出に貢献。同年、侍ジャパンU-18に選出され正遊撃手として活躍した。

 3年時には夏の甲子園に出場し、1回戦の聖光学院戦では3安打3得点を記録。大会タイ記録となる1試合3二塁打をマークするなどスカウトからの評価をさらに高めた。

 走攻守三拍子揃った内野手として、同学年の大阪桐蔭・根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)らと共に注目を集める存在だった。

こぞの・かいと
2000年6月7日生、 兵庫県出身
178cm・85kg/右投左打
報徳学園高-広島(2018年ドラフト1位)

◆夏の甲子園に二度出場。奥川恭伸から意地の2安打・持丸泰輝

持丸泰輝(旭川大高時代)

 旭川大高では1年春からベンチ入り。2年時には予選を勝ち抜いて第100回の夏の甲子園に出場。4番・レフトで出場した1回戦の佐久長聖戦では4-4のまま延長戦に突入し、大会史上初のタイブレークの末に敗退した。

 2年秋の新チームから捕手に転向すると、主将としてチームをけん引。3年夏に二度目の甲子園出場を果たすと、1回戦で奥川恭伸を擁する星稜と対戦。2番・捕手として先発し第2打席ではセンター前ヒット、第4打席ではあわや本塁打となる長打を放った。試合は0-1で惜敗となったが先発・能登嵩都(桐蔭横浜大)を好リードした。

 沼田翔平(巨人・2018年育成ドラフト3位)は同校の1学年先輩にあたる。

もちまる・たいき
2001年10月26日生、北海道出身
177cm・82kg/右投左打
旭川大高-広島(2019年育成選手ドラフト1位)