山本浩二監督の後を継ぎ、1994年に一軍監督に就任した三村敏之監督(左から3人目)。“ビッグレッドマシン”と呼ばれた強力打線(緒方孝市、正田耕三、野村謙二郎、江藤智、前田智徳、ルイス・ロペス、金本知憲、西山秀二ら)を形成し、在籍5年でチームを4度、Aクラスに導いた。

あの監督が、まさかのマスクマンに!?

 話をカープに戻しましょう。開幕を目前に控え、今年はどんな打線、どんな投手陣でシーズンに臨んでいくのか気になるところですけど、今回は開幕戦の予想オーダー……ではなく、あえて個人的な“思い入れベストナイン”を選んでいきましょうか。

 普通こういうのって歴代ベストナインとかなんでしょうけど、オレの持論として、常にいまが一番だと思っているので、ベストというよりは“思い入れ”で選ばせてもらおうと思っています。なぜなら監督、選手も含めて、常に過去最高を更新するからこそ、お客さまも熱狂できると思うからです。

「あのころよりもレベルが下がったな」っていうチームをなかなか応援しようという気にはならないし、オレのなかでは昨年より今年、今年より来年がベストの布陣になると思っているんです。だからあくまでも“個人的に思い入れのある”ベストナインを今回は選ばせてもらいました。

 では、さっそくいきましょう。まずは監督ですけど、これは三村敏之さんですね。正直、采配とか難しいことは分からないですけど、カープを好きになったときの監督が三村さんだったので、カープの監督=三村監督というイメージがついています。三村カープの野球で心が惹きつけられて、カープファンになったので。

 三村さんの現役時代のプレーは見ていないですけど、名脇役としてカープを支えられていたそうですね。新日本プロレスのレスラーに例えるなら平田淳嗣さん……と言ってもピンと来ないでしょうか? 引退されたスーパー・ストロング・マシンって言った方が分かりやすいですかね(笑)。

 オレが若手のときは平田さんに練習を見てもらったこともありますし、本当にお世話になりました。平田さんは当時の新日本で現場を仕切るような立場のときもありましたが、現役生活では縁の下の力持ちというか、どちらかというと周囲の選手を支えることが多かったので、そういうところでも三村さんに近いものがあるかなと思います。