1982年6月22日生、東京都出身/180㎝・102kg/新日本プロレス所属。再び2017年の始球式のカットから。投げ込んだボールを手渡される際、會澤捕手から「ナイスボールでした」と声をかけられたという内藤選手。

捕手は当然、始球式で球を受けてくれた……

 ピッチャーは先発、中継ぎ、抑えとそれぞれ挙げていきます。良い投手がたくさんいて悩みますけど、先発は黒田博樹さんです。チーム内に黒田さんがいるというだけで、本当に安心感がありましたよね。1週間のローテーションを考えたときに、「この日は黒田だから大丈夫だろう」とか、結果がどうのではなくて、精神的な面でその存在は大きかった印象です。

 いまの新日本で例えるなら棚橋弘至選手ですかね。絶対的エースとして苦しいときの新日本プロレスを支え、現在のブームとも表現される盛り上がりがあるのも棚橋選手の功績が大きいと思います。いまだにその存在は大きいものがありますね。

 では、続いていきましょう。中継ぎは横山竜士さん(現一軍投手コーチ)です。中継ぎの柱できっちりと仕事をこなしていた印象ですね。新日本で言うなら、金丸義信選手ですかね。決して派手な選手ではないけど、きちんと自分の役割をこなすっていう。いまは敵対しているユニットにいますけど、たぶんユニットの中での信頼も高くて、欠かせない存在になっているんじゃないかと思います。

 抑えは小林幹英さん(現三軍投手育成強化コーチ)です。メチャクチャ活躍したルーキーのときの印象がすごく残っています。投球フォームもちょっと独特で、ストレートも見ていて気持ちが良かったですよ。あと『幹英』(かんえい)という名前もインパクトがありました。

 新日本で言うならルーキー、勢いがあるという点からヤングライオンですかね。新日本プロレスに所属する若手選手の総称を『ヤングライオン』って言うんですけど、まさに若鯉のフレッシュさが、ルーキー時代の小林幹英さんにはありました。

 キャッチャーは會澤翼選手です。なにより打てるキャッチャーというのがいいですし、個人的な思い入れとして、始球式で球を受けてくれたキャッチャーですからね(笑)。あと會澤選手はデッドボールを受けたときに、相手投手に向かっていく素振りを見せるときもあるじゃないですか。オレのプロレススタイルとは違いますけど、會澤選手みたいに感情を前面に出すスタイルは惹かれますよね。

 新日本で例えるなら、真壁刀義選手ですかね。いまの新日本本隊の扇の要で、押しも押されもせぬ中心的な存在です。なによりどっしりと構えていて、若い選手に対して背中で見せているというか、「付いて来いよ」っていう雰囲気があるので。プロレスファン以外の方には“スイーツ真壁”と書いた方が、話が通じるかもしれないですけどね(笑)。