カープOBであり、現在はクリケット日本代表選手として活躍する木村昇吾氏の連載コラム。今回は、来季の正捕手争い、秋季キャンプでの新井貴浩新監督の発言から感じたものについて語ってもらった。

来季、捕手に専念することが決まっている坂倉将吾

◆捕手出身の2人の新任コーチがチームに与える影響

皆さんこんにちわ!昇吾です!

前回は新井(貴浩)新監督のやりたい野球の一つである、
機動力野球を復活させるにあたり招集された福地(寿樹)コーチのお話をさせていただきましたが、
今回はこちらも他球団から新加入の藤井(彰人)コーチを!

僕もカープ時代に阪神タイガースの捕手として、
藤井さんとは何度も対戦し谷繁さんや古田さん、阿部さんとはまた違った味といやらしさがあり、
投手の良い所を引き出すのが上手な捕手だなと感じていました!

楽天や阪神などの経験や知識は僕自身も聞いてみたい事が沢山あり、他球団から見たカープはどの様に映っていたのか、弱点は?改善点は?など外から見て何を感じていたのかがカープの財産になって行くはず!

坂倉将吾選手が捕手に専念し、藤井コーチや石原コーチの考え方やキャッチングやブロッキングなどの技術的な部分のアドバイスも今までとはまた違った発見や気付きが有るでしょうし、逆に今までやっていた事が間違っていなかったんだと再認識し、自信を深めて行けば扇の要として活躍すると思います!

もちろん選手会長である會澤選手や、今年の東京ドームでのジャイアンツ戦での値千金のホームランを放つなど渋い活躍を見せてくれる磯村選手も同じ様にレベルアップして来年に臨むでしょうから、激しいレギュラー争いがチーム力アップに繋がり優勝にグッと近づいてきている気がします。

新体制になってから初のキャンプを迎え、
充実した日々を選手達はおくってくれて、新井監督も『秋季キャンプでのMVP選出は不可能』、『それくらい皆んなが頑張りを見せてくれた』と手放しで褒め、『一軍二軍関係なく俺は見ている』と選手が意気に感じる発言は新井新監督の監督としての姿勢を表しているなと!

選手個人個人が充実したオフを過ごし、
また一回り成長した姿で来春のキャンプを迎えた時に、どんなカープになっているのか…
僕も皆さんと同じ様にワクワクしてその時を待ちたいと思います!

ほな、また!

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◆ライター 
木村昇吾(きむら しょうご)
1980年4月16日、大阪府生まれ。尽誠学園高で3年夏に甲子園出場。愛知学院大に進学し、遊撃手でベストナインを5度獲得するなど活躍。2002年ドラフト11位で横浜に入団。2007年オフに広島にトレードで加入すると、一軍に欠かせないユーティリティープレイヤーとして活躍した。2015年オフに西武にテスト生で入団。2017年にクリケットに転身すると、2018年にはクリケット男子日本代表強化選手団に選出された。クリケット界の世界最高峰であるインディアン・プレミアリーグ(IPL)での活躍を目指し、現在も競技を続けている。

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