新井貴浩新監督のもと、4年ぶりのリーグ優勝、そして悲願の日本一を目指す戦いが始まるカープ。新たな首脳陣には、藤井彰人ヘッドコーチ、石原慶幸バッテリーコーチら捕手出身のコーチ陣も名を連ねている。

 主力としてチームを支え続ける會澤翼に、来季へかける思いを聞いた。

来季、新井貴浩新監督、石原慶幸コーチら、3連覇を共にした首脳陣と優勝を目指す會澤翼。

新井監督にしか出せない“色”が楽しみ。強いカープを一緒につくっていきたい

─會澤選手は新井監督とともに、3連覇を経験されました。やはり特別な思いがあるのではないでしょうか。

「特別な思いはありますね。3連覇はなかなかできることではないと思っていますし、その中で一緒に喜びを分かち合えたというのは、僕の財産にもなっています」

─石原慶幸さんのコーチ就任を聞かれた時の思いはいかがでしたか?

「新井監督の就任を知った時と同じように、驚きました。野球経験値が高い方ですし、ユニホームを脱がれてからは解説者として違った視点でご覧になられて、野球に対する考え方も変わってきていると思うので、そういったお話も聞きたいと思います。コーチと選手という立場でまた話ができることを、すごく楽しみにしています」

─そして、黒田博樹さんの球団アドバイザー就任も話題になりました。

「黒田さんと話す機会があるというだけで、選手にとっては本当にプラスになると思います。真摯に話を聞いてくださる方なので、若い選手は、絶対に遠慮せず話を聞きに行った方が良いと思います。あれだけの成績を残した方なので最初は声を掛けづらいかもしれませんが、『何が何でも自分の引き出しを増やしてやろう』という気持ちで聞きに行ってほしいですね。僕自身も、改めて話を聞きに行きたいくらいです」

─新井カープ1年目の来季、會澤選手はどのような気持ちで迎えられますか?

「言葉ではなかなか表現しづらいのですが、良い意味で、僕もカープがどういう風になっていくのかが楽しみです。新井監督にしか出せない色があると思いますし、今までにない〝新井さん〟の姿がまた見れるのではないかとも思っています。僕もカープに入団して、来季で17年目になりますが、気持ちを新たに、新井監督と一緒に強いカープをつくっていければと思います」

─2023年シーズン、會澤選手はプロ17年目、35歳を迎えます。経験豊富な會澤選手の立場は、チームにとってもより重要になってくると思いますが、来季への意気込みをお聞かせください。

「チームは優勝から遠ざかっています。もう『悔しい』という言葉は使いたくないです。そのためには新井監督のもと、選手会長である(大瀬良)大地を筆頭に、みんなが同じ方向を向いてやっていけるかどうかが鍵になります。カープファンのみなさんと一緒に、優勝に向かって突き進んでいくシーズンにしたいですね」

広島アスリートマガジン1月号は、新井新監督特集第3弾『新井貴浩監督の“全力”所信表明』!新監督を支える選手・コーチ陣インタビューも必見です。