プロ野球独立リーグ「ルートインBCリーグ」の栃木ゴールデンブレーブスは1月23日、川﨑宗則(41)と選手契約を更新したと発表した。

BCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスと選手契約を更新した川﨑宗則。

 2020年9月に栃木に入団し、今年で4年目を迎える川﨑はチーム最年長。昨季は主に指名打者として52試合に出場し、打率.261、出塁率.331という数字を記録した。最年長ながら練習では誰よりも声を出し、試合中にもチームメートを叱咤激励することも多々見受けられた。「若い選手に俺の姿を見てほしい」と今シーズンも背中で引っ張る覚悟だ。

若手選手に負けず、全力プレーで野球に臨む川﨑宗則。

 川﨑は1月中旬にチームメートの佐々木斗夢(25)らと鹿児島県で自主トレを実施。共に汗を流した佐々木にとっては川﨑がWBCに出場していた頃から憧れの存在。「その頃から憧れでもあったし、ヒーローでした。そんな選手と一緒に野球ができているだけで幸せです」と目を輝かせる。

 自主トレを共にしている佐々木は昨年春先に膝を手術し、シーズンインに出遅れた。焦りを抱いた佐々木に対し、川﨑は毎日のように「後半から上がってくるから焦るな」と言い続けた。のちに佐々木は「辛いこともありましたが、あの言葉があったから、頑張れた」と語るなど、川﨑の経験ある言葉が、彼に勇気を与え続けてきた。

NPB、MLB、CPBLと渡り歩き、BCリーグでその経験を若手選手たちに伝えていく。

 「ムネリン」の愛称で親しまれ、球団ファンからも愛される川﨑。「勝ったときはもちろんだが、負けた時にこそ、ファンサービスを惜しむな」とチームメートに力説する。今シーズンも、かつて世界を相手に戦ってきたベテランが栃木を熱くする。

以下、川﨑宗則のコメント

 「2023年も栃木ゴールデンブレーブスでプレーすることになりました! また新しい仲間達と、一緒にプレーできるのが楽しみです。栃木も盛り上げていきたいです! HAVE FUN!チェスト!」

●川﨑宗則・かわさき むねのり
1981年6月3日生まれ、41歳。鹿児島県姶良市出身。2000年に鹿児島工業高よりドラフト4位で福岡ダイエーホークスに入団。2003年にレギュラーに定着すると、日本一にも貢献。その後、ソフトバンクの中心選手として活躍し、2006年、2009年のWBCでは、日本代表として世界一にも貢献した。2012年にメジャーリーグに挑戦し、2019年にCPBL(台湾プロ野球チーム)にも挑戦。2020年からルートインBCリーグ『栃木ゴールデンブレーブス』に入団し、この度4年目の契約更新となった。

ソフトバンク(2000~2011)ーシアトル・マリナーズ(2012〜)ートロント・ブルージェイズ(2013〜2015)ーシカゴ・カブス(2016)ーソフトバンクホークス(2017)ー味全ドラゴンズ(2019)ー栃木ゴールデンブレーブス(2020〜)