ピッチ上の凛々しい表情とは裏腹に、会話の中で見せる笑顔は柔らかく、華やか。

 そんなギャップもファンを惹きつけるSB・木﨑あおいが語る、『サイドバック』というポジションへの思い、そして、3月再開を控えたシーズン後半戦への意気込みをお届けする。(取材は2022年12月末)

今シーズン、前半戦は全試合スタメン出場を果たした木﨑。後半戦の活躍も期待される。

◆武器を活かしてゴールに絡み、チームを上位へ押し上げたい

─今シーズンここまでを振り返って、木﨑選手ご自身の手応えと、課題を教えてください。

「カップ戦ではなかなか良い結果が出せず、リーグ戦でも開幕直後は上位チームとの対戦が多かったのですが、その中でも、日テレベレーザ戦(12月4日、◯1-0)で、 『自分たちのサッカーを貫くところは貫くけれど、割り切って守備は全員で守ろう』と意思統一できた部分に手応えを感じました。今の自分自身の課題は攻撃の部分です。ウイングでプレーする味方の活かし方はまだまだ課題だと思いますし、SB(サイドバック)は相手選手と1対1になる場面も多いので、そうした場面で対人で負けないことも、これからの課題かなと思います」

─木﨑選手は、もともとDFのポジションでプレーされていたのでしょうか。

「もともとはボランチやトップ下でプレーしていました。DFをするようになったのは20歳くらいの時で、それまではSBをやったこともなかったんです。攻撃にも守備にもかかわることのできるポジションですし、中盤だけでなく、サイドからもゲームメイクできるところも、SBというポジションのおもしろいところですね」

─ご自身の強みは何だと思いますか?

「“試合中の状況判断”でしょうか。中盤でプレーしていた頃は、現在とは全然タイプの違うプレーヤーでしたが、SBでプレーするようになり、指導者の方々から攻撃へ絡んでいくバリエーションやゲームのつくり方といった面で、さまざまな指導をしていただきました。そうした経験が、今につながっていると思っています」

─今シーズンの目標を教えてください。

「個人としては、とにかく『結果を出したい』という思いがあります。昨シーズンはなかなかゴールに絡むということがなかったので、今シーズンはゴールとアシストの数を増やしていきたいですね。チームの目標としてはTOP3を掲げていますが、目指すからにはやはり優勝を目指してやっていきたいと思っています」

─サッカーとは少し離れた質問になるのですが…… クラブマスコットであるサンチェくんとのやりとりを楽しみにされているファンも多いと思います。木﨑選手が思う、サンチェくんの魅力は何ですか?

「最近よく聞かれるんですよ、それ(笑)。うーん、そうですね…… かわいいところはもちろんですが、サンチェくんには、ちょっと “サボり魔”なところがあるんですよね。そういう一面もおもしろいなと思いますし、スタジアムで会った時には、私への愛を感じるんです(笑)。持っているキーホルダーを全部私のキーホルダーにしてくれたり、ユニホームを着てくれていたり。ハイタッチもいつも大袈裟にやってくれるので、そんな愛を感じるところも、サンチェくんの魅力だと思っています!」

─では最後に、ファン・サポーターのみなさんにメッセージをお願いします。

「いつも応援ありがとうございます。3月からのシーズン後半戦再開に向けて、全員でトレーニングを頑張っています。またスタジアムでみなさんと一緒に勝利を喜べるように頑張りたいと思いますので、後半戦も、応援よろしくお願いします」

広島アスリートマガジン2月号は、本誌初登場!秋山翔吾 2023年の覚悟』。さまざまな角度から秋山選手の“覚悟”に迫りました。2015年以来の登場となる、前田健太選手インタビューにもご注目ください!