カープ時代は投手3冠、沢村賞に2度輝くなど、カープのエースとして活躍した前田健太。2016年からはメジャーリーグに活躍の舞台を移し、世界で挑戦する日々を送っている。

 日本球界、カープを離れて早7年。カープから世界に羽ばたいた“マエケン”は今、プロのキャリアをスタートさせたカープ、広島に対してどんな思いを抱いているのか?ここでは、2015年以来の本誌登場となる、かつてのエースの思いに迫った。

旧広島市民球場のマウンドに上がる前田健太。入団時の背番号は『34』だった。

日本を離れても常にカープのことは気になる

─カープを離れて7年になります。カープの試合はご覧になられますか?

「カープの結果はもちろん気になりますし、日本のプロ野球のニュースは見たりしています。カープの後輩や一緒にやっていた先輩の結果は気になりますし、そういう意味では気にしながら見ていますね。僕自身アメリカに7年いますけど、すごく早く感じますし、7年ももう離れているんだなと思いますが、カープの選手状況を見て『月日は結構経っているんだな』と感じますね」

─後輩の選手などと連絡を取ったり、交流はあるのでしょうか?

「大地(大瀬良)、キク(菊池涼介)とか、今回戦力外にはなりましたが、廉(中田)、戸田(隆矢)とか、毎日連絡を取るわけではないですけど、なにかあれば連絡をくれますね」

─前田投手がメジャーに行かれた間、カープも色々な動きがありました。チームの移り変わりを、外から見てどのように感じておられますか?

「3連覇をした時は、自分自身うれしかったですし、僕が一緒にやっていた時のメンバーが活躍しはじめて、誠也(鈴木)も主力になったり、その選手が活躍して優勝したというのはうれしい出来事でした。その反面、一緒にプレーした後輩が戦力外になったり、引退したり、離れる選手が出てきて、面識のない選手が一軍で活躍することも増えてきましたし、少し寂しいなという部分もありますね」