カープ時代は投手3冠、沢村賞に2度輝くなど、カープのエースとして活躍した前田健太。2016年からはメジャーリーグに活躍の舞台を移し、世界で挑戦する日々を送っている。

 日本球界、カープを離れて早7年。カープから世界に羽ばたいた“マエケン”は今、プロのキャリアをスタートさせたカープ、広島に対してどんな思いを抱いているのか? ここでは、かつてのエースの思いに迫った。

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広島アスリートマガジンには、2015年以来8年ぶりの登場となった前田健太投手。

広島は街全体がカープを応援。それは当たり前ではない

─改めてカープ、広島への思いをお伺いします。広島は前田投手にとってどんな場所でしょうか?

「僕自身9年間いたので、僕のことを広島出身だと思っている人もたくさんいるんです。広島のイメージが強いんでしょうね。『大阪出身ですよ』というと『広島出身じゃないんですね』と言われたり、広島にいたイメージがすごく強い、そんな場所だと思います。僕自身も第二の故郷というか、それくらいのイメージができる場所です。広島を離れてみて、良い意味で特殊だったというか、全体がカープを応援してくれて、街がカープ一色ですからね。そういう街ってなかなかないと思うんです。もちろんロサンゼルスだったら、ドジャースとエンゼルスとか、大きな枠でのファンはいると思うのですが、そこまで街が1つの球団の色に染まることはなかなかないと思います」

─前田投手だからこそ感じる部分かもしれませんね。

「広島ってすごかったんだなって、街、広島全体でカープという選手が支えられていたんだなと感じていましたし、カープの選手ってすごく幸せだと思うので、こうやって応援してくれる方たちのありがたみを感じないといけないですし、そういうものを背負って戦ってほしいなと思います」

─広島を離れて気付かされた部分もあるのですね。

「そうですね。それが当たり前だと思ってしまうんですよね。応援でもそうですし、街がカープを応援してくれるのもそれが日常でしたからね。むしろ、それしか経験していなかったので、それが当たり前だと思ってしまうんですけど、やっぱり当たり前ではないというか、良い意味でこの街は特殊というか、カープという球団と広島というのは特殊、他の場所ではない、当たり前ではないんだよというのを分からないといけないなと思いますね」

広島アスリートマガジン2月号は、本誌初登場!秋山翔吾 2023年の覚悟』。さまざまな角度から秋山選手の“覚悟”に迫りました。2015年以来の登場となる、前田健太選手インタビューにもご注目ください!