12球団で唯一開幕から黒星がなかった巨人に、3本のホームランで快勝した昨夜のカープ。2カード連続の勝ち越しに向け、今日も大事な試合となる。

先発マウンドには、プロ初先発となる3年目右腕・遠藤淳志があがる。昨シーズンは6月から一軍に定着し、34試合に登板。中継ぎとしてブルペン陣を支える貴重な戦力として存在感を示した。

今年は春季キャンプから開幕ローテーション入りを目指してきた遠藤。6月の1軍練習試合では2試合に投げて、いずれも無失点。特に6月4日の阪神戦では、4回を被安打1、5奪三振、1失点に抑える好投をみせ、自粛期間中の調整の不安を払拭した。17日の2軍ソフトバンク戦で4回無失点の結果を残したことで、開幕ローテの枠をつかみとった。 

12球団トップの25得点をあげている巨人打線で警戒したいのは、開幕から好調を維持している4番・岡本和真。昨夜も九里亜蓮からフェンス直撃の二塁打を放つなど状態がいいだけに警戒したいところだ。遠藤の持ち味となる、球威のあるストレートと緩いカーブを、しっかりと低めにコントロールできるかが巨人打線を封じるポイントになりそうだ。

一方のカープ打線は開幕からノーヒットが続いていた菊池涼介が、昨日の試合ではホームランを含む猛打賞を記録。守備でもダイビングキャッチを魅せるなど、首脳陣を安心させる活躍だった。クリーンアップを担う3番・西川龍馬は開幕から5試合連続安打、4番・鈴木誠也は5試合で3本のホームランを放つなど調子がいいだけに、菊池涼介が復調したことでさらに打線に厚みが増すはずだ。巨人の先発・桜井俊貴を、昨夜と同じように序盤で攻略し、一気に主導権を握りたい。