オープン戦も順調にこなし、いよいよ2023年シーズン開幕も目の前。各ポジション争いも佳境を迎える中、やはり外国人選手枠にも注目したい。記憶に残る選手、記録を残した選手、数々の名選手たちが球場を涌かせてくれた。

2022年はチーム最多となる17本塁打を放ったライアン・マクブルーム

 海を渡りジャパニーズドリームを成就させた名助っ人たちの記憶を数字で振り返ってみよう。

 黎明期に平山智をはじめとする日系アメリカ人が来日し、幕を開けた広島の助っ人史。上のランキングにはズラリとレジェンド達が並ぶ。1975年に初のリーグ優勝を果たしたカープだが、ルーツ監督がホプキンス、シェーンの2人の助っ人を呼び寄せたのも要因の一つだ。

 そして、1977年に2人と入れ替わる形で入団したのが、ギャレットとライトルだ。ギャレットは破格のパワーの持ち主で2年目の1978年に40本塁打をマーク。今もラロッカと並び、広島の外国人選手としてはシーズン歴代1位の本塁打数を保持している。

歴代最多本塁打は未だ破られていないジム・ライトル

 ライトルはオールドファンが語り出すと止まらない「THE・レジェンド」。強肩強打で1979~1980年の2年連続日本一に貢献。1980年の日本シリーズでは3本塁打を放ち、日本シリーズMVPにも選出された。

 1996年に入団したロペスも最強の一角だろう。2年連続打点王と勝負強いバッティングが光ったが、累計5年で打率.305も大したものだ。1999年に加入したディアスも入団当初は内野ユーティリティーという変わり種だったが、西武・カブレラの助言を受けた2001年に打撃開眼。32本塁打を記録した。

 2004年に入団したラロッカの打撃は目を見張るものがあった。初年度から打率.328、40本塁打をマーク。その年のOPS1.1021(出塁率+長打率)は、21世紀のプロ野球の記録で8位に入る高数値だった。

 また、2012年途中の緊急補強で入団したエルドレッドもレジェンドクラス。2014年には広島の外国人選手としてはランス以来、2人目の本塁打王のタイトルを獲得。真面目な性格でチームの精神的支柱でもあった。

【歴代打率BEST5】 
1位:ラロッカ(2004〜2005).319
2位:ロペス(1996〜1997).305
3位:アレックス(2007〜2008).304 
4位:シーツ(2003〜2004).298
5位 シェーン(1975〜1976).295

【歴代本塁打BEST5】 
1位:ライトル(1977〜1982)155本
2位:エルドレッド(2012〜2018)133本
3位:ロペス(1996〜1997)122本
4位:ギャレット(1977〜1979)102本
5位:ディアス(1999〜2002)65本

【歴代打点BEST5】 
1位:ライトル(1977〜1982)491打点
2位:ロペス(1996〜1997)442打点
3位:エルドレッド(2012〜2018)370打点
4位:平山 智(1962〜1965)251打点
4位:ギャレット(1977〜1979)247打点

【歴代試合出場数BEST5】 
1位:平山 智(1962〜1965)996試合
2位:ライトル(1977〜1982)764試合
3位:エルドレッド(2012〜2018)577試合
4位:ロペス(1996〜1997)575試合
5位:ディアス(1999〜2002)430試合

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