アメリカ、韓国、ベネズエラ、キューバ……。世界の野球強国と幾度もの熱戦を繰り広げてきた日本代表。日の丸を背負い、割れるほどの声援の中で、歴代のカープ戦士たちも国の威信と己のプライドをかけて戦った。
ここでは、日本代表として活躍した歴代カープ選手を振り返る企画をお届け。今回は、第2回WBCで日本代表に緊急招集された栗原健太を紹介する。
◆“緊急招集”でサムライの一員に。大舞台での経験をカープで活かした若き四番
前年にFA移籍した新井貴浩に代わり、カープの四番を任された2008年の栗原。
序盤はなかなか成績を残すことができなかったが、徐々に調子を上げ、シーズンが終わってみれば打率.332、23本塁打、打点103と全試合四番に座った責務を全うした。
翌年3月に開催された第2回WBCでは、第2ラウンドで負傷した村田修一(当時・横浜)に代わり緊急招集を受けた。試合では3打席に立ち無安打と結果を残す事ができなかったが、石原慶幸とともに優勝メンバーの一員となった。