新井貴浩監督が率いる2023年新生カープ。チームの和、野手陣、投手陣、そして今年の勝敗の行方までを、2022年まで共に戦った安部友裕氏の視点で徹底解説。

充実した春季キャンプを終えた新井カープ。今シーズンの行方は?

◆「負ける要素が見当たらないのです」

 今季のカープは、“優勝”です。ほんとうに穴がありません。

 その上で投手陣を見ると、森下(暢仁)、床田(寛樹)がケガ明けで、序盤はイニング制限などがあり心配される方もおられるでしょう。

 また、坂倉(将吾)の捕手としてのブランクが気になるところではありますが、坂倉のことは新井監督自身が、捕手に専念させると明言しているので、彼のミスも織り込んだ戦いをしてくれるはずです。リスクマネジメントをしながらも、捕手として育てていく。「人材育成をするには、リスクがつきもの」そんな簡単に人が育つわけがないと、上場企業の社長みたいな考え方だと思います。

 そのような考えの上で、新井監督は坂倉を捕手として使う覚悟を決めているはずです。ミスをするのが嫌だ、勝ちたい、ばかりになると、大きなものをつかむのは難しいです。

 それでも私は、負ける要素が見当たらないのです。Bクラスに入ることが考えられないですね。 ライバルとしてあげるとすると、ヤクルトや、投手が良い阪神になってきそうです。ただ、カープの野手陣を他チームと比べると、圧倒的にカープの方が力を持っていると感じます。

 7〜8回を任せられる中継ぎ陣をしっかりと整備し、そこさえ乗り越えれば優勝です。本当に楽しみで仕方ありません。

投手編はこちら

広島アスリートマガジン4月号は、いよいよ始動した新井新監督が表紙を飾ります!広島のスポーツチームを率いる監督たちの哲学にもご注目ください!
2023年WBC・侍ジャパングッズを販売中!数量限定の受注販売となりますのでお早めにチェックを!(オンラインショップ:WinMallはこちら