常に全力でゴールに向かい、全力でピッチを駆け抜ける。

 そんな果敢な姿が、サポーターの目を惹きつけて止まないサンフレッチェ広島レジーナ・島袋奈美恵。後半戦での爆発が期待される、FWの素顔をお届けする。

自ら「がむしゃらなプレーが強み」と語る島袋。レギュラー定着に向け挑戦を続ける。

◆後半戦はより高みを目指して、得点という形で活躍したい

─2月27日〜3月4日まで、チームは鹿児島でのキャンプを実施されました。どのような収穫のあったキャンプでしたか。

 「すごく良い環境の中で、チーム全体としても、より高いレベルを目指して高め合うことができました。ご飯もすごく美味しくて。つい食べすぎてしまうくらいでした(笑)」

─今ーズンの前半戦は、主にサブメンバーとしての起用が多くなっていました。ここまでを振り返ってみていかがですか。

 「なかなか試合に出る機会はありませんでしたが、自分の出番が来た時には全力を出せるように、常に準備はしていました。リーグ戦も皇后杯も、出場した試合では、自分の全力を出し切ることができたと思っています」

─島袋選手が思う、ご自身のストロングポイントはどこでしょうか。

 「攻守においてがむしゃらに、貪欲にボールを追いかけて、ゴールにつながるプレーをするところです。あとはスピードですね。もともと足も早い方だったのですが、レジーナにはもっと早いチームメートがたくさんいます。そんな中でも、自分の早さを活かしたプレーをするようにしています」

─昨シーズン1年間で、ご自身がもっとも進化した部分を教えてください。

 「そうですね。自分のプレーを思い切って出すことができましたし、オンでもオフでも、周りとのコミュニケーションをしっかりと取ることができました。充実した中でサッカーをすることができています」

─プライベートでは、お菓子づくりが趣味だと耳にしました。

 「母がケーキづくりを趣味にしていて、誕生日ケーキも買ったことがないくらい、よくつくってくれていたんです。それを近くで見ていたので、一人暮らしを始めてからは、自分でもつくってみたいと思うようになりました。『お菓子づくりノート』をつけて、実際に家で自分でつくったりもしています」

─ 一番得意なお菓子は何ですか?

 「『アルファフォレス』という、ペルーでよく食べられているクッキーですね。クッキーの中に煮詰めたコンデンスミルクを入れて、ココナツをまぶしたお菓子です。甘そうに感じるかもしれませんが、クッキー自体は甘くないので、ちょうど良いバランスで美味しいんですよ」

─お菓子づくりもオフのリフレッシュになっているんですね。この月刊誌が発売される頃には、チームも後半戦が始まっていますが、最後に意気込みを聞かせてください。

 「チームとしては、昨シーズンよりもさらに上の順位、3位以内を目指していきたいと思っています。私自身も、守備の面では全力で守り、攻撃の面では自分の得意なプレーを活かしてチームに貢献していきたいと思っています。得点という目に見えた結果を出して活躍できるように頑張りますので、後半戦も、応援よろしくお願いします」

島袋奈美恵(しまぶくろ・なみえ)
1998年6月10日生/群馬県出身/FW
小学生からサッカーを始め、高校は前橋育英高に進学。2016年のインターハイで活躍しU-18女子日本代表候補にも選出された。2017年、INAC神戸レオネッサ(当時・なでしこリーグ1部)に加入。2021年にサンフレッチェ広島レジーナに完全移籍。

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