リーグ戦、カップ戦ともに好調を維持しているサンフレッチェ広島。劇的な逆転勝利あり、大量得点での快勝ありと、今シーズンもファン・サポーターを楽しませてくれている。
今回は4月上旬までの戦いを振り返りながら、サンフレッチェ広島OB・吉田安孝氏に、注目選手を熱く語ってもらった。
(データは全て4月6日の取材時点)
◆逆転勝利、大量得点、リーグ連勝。勢いに乗るチームの戦いぶりに注目
3月8日に公式戦初勝利を挙げてから、サンフレッチェは勢いに乗っていますね。今回は3月中旬から4月上旬までの試合を振り返っていきます。
まずは4月5日のルヴァン杯・神戸戦(○0ー5)です。この試合は非の打ち所がない、まさにパーフェクトな試合でした。相手はリーグ戦でのコンディションを考えて大幅なターンオーバーをしてきましたが、対する広島は、リーグ戦とほぼ変わらないメンバーで臨んだ一戦でした。「必ず勝点3を取るんだ」という、チームの強い決意が見て取れる布陣だったといえるでしょう。
この試合でプロ初スタメンを果たした越道草太も、最高のパフォーマンスを見せてくれました。後半15分には川村拓夢のゴールをアシストするなど、のびのびと、堂々とプレーしていた姿が印象的でした。
そしてこの試合は、シャドーで出場した満田誠のパフォーマンスが光った試合でもあります。
ボランチの少し下がったあたりから、前線にグッと上がっていく攻撃は非常に迫力がありました。やはり満田の本来あるべき姿というか、彼に合ったポジションなのだろうと感じさせてくれる姿でした。開幕からここまでさまざまなフォーメーションを組んだ中でも、満田のシャドー、川村のボランチという組み合わせは、やはり安定感がありましたね。
リーグ戦3連勝となったG大阪戦(3月12日・○1ー2)、柏戦(3月19日・○1ー0)、鹿島戦(4月1日・○1ー2)では、いずれの試合も満田が得点に絡んでいます。昨シーズンから引き続き、チームに欠かせない中心選手になってきているといえるでしょう。ゴールやアシストという数字だけでなく、チームの生命線である『前線からのプレッシング』のためには、満田の存在が不可欠です。そういった意味でも、非常に貢献度の高い選手だ感じています。