チーム史上初のリーグ3連覇から5年目のシーズンを迎えた2023年。連覇の原動力となった選手たちは、中堅・ベテランと呼ばれる域に達し、またその中の一人は監督としてチームに帰ってきた。年齢30を超え、成熟された選手たちの躍動を、まだ見たい! もっと見たい! 誰しも抱いているその思いと共に、今シーズンも彼らの活躍に大きな期待を込めて。

※年齢、成績は2023年4月13日時点のもの。打者:(打率)(本塁打)(盗塁)(安打)、投手:(防御率)(勝敗)(セーブ)(奪三振)の順で記載。

(写真右から)11九里亜蓮、2田中広輔、0上本崇司

◆気迫の投球は、未だにチームNo.1

九里亜蓮:2014年に大瀬良大地と共に入団し、将来のWエースとして期待された。先発はもちろんロングリリーフとして活躍しながら、能力と強い身体をより向上させ投手陣にはなくてはならない存在となっている。今シーズンも開幕から投手陣を牽引し、気迫を込めたピッチングでゲームをつくっている。2021年以来となる2桁勝利に期待したい。【通算成績】3.68、57勝49敗、0セーブ、729個 【1991年9月1日生(31歳)、鳥取県出身 】

◆機動力野球を知り尽くした職人

田中広輔:「タナキクマル」と呼ばれた、3連覇時のリードオフマン。高出塁率を誇り、田中が出て菊池涼介が進め、丸佳浩(巨人)が返すというパターンで、試合を制していった。2019年から打撃不振が続いたが、今季はスタメンに名を連ねることもあり、2年ぶりの本塁打も放った。復調すれは、若い選手にはまだ負けない能力は十分! 【通算成績】.261、62本、128盗塁、896安打 【1989年7月3日生(33歳)、神奈川県出身 】

◆努力を積み重ねてきたムードメーカー

上本崇司:その明るいキャラクターで、若い頃からチームのムードメーカーとして親しまれている、なくてはならない存在。選手としては、連覇時からユーティリティプーヤーとして重宝され、代走や守備固めとして活躍。打撃力が向上した2022年は、プロ9年目にして自身初の本塁打を記録するなど、シーズン後半はスタメンに名を連ねることも多かった。【通算成績】.257、2本、15盗塁、116安打 【1990年8月22日生(32歳)、広島県出身 】

広島アスリートマガジン5月号は、「まだ見たい!もっと見たい!」勝利を知る経験者たちの魅力をお届け! カープ3連覇を支えた投打の主力たちの現在地に迫ります。