チーム史上初のリーグ3連覇から5年目のシーズンを迎えた2023年。連覇の原動力となった選手たちは、中堅・ベテランと呼ばれる域に達し、またその中の一人は監督としてチームに帰ってきた。年齢30を超え、成熟された選手たちの躍動を、まだ見たい! もっと見たい! 誰しも抱いているその思いと共に、今シーズンも彼らの活躍に大きな期待を込めて。

※年齢、成績は2023年4月13日時点のもの。打者:(打率)(本塁打)(盗塁)(安打)、投手:(防御率)(勝敗)(セーブ)(奪三振)の順で記載。

(写真右から)14大瀬良大地、33菊池涼介、27會澤 翼

◆やっぱり頼りにされる大黒柱

大瀬良大地 入団当初から将来のエースとして期待され、2017〜2018年は2年連続の二桁勝利を記録するなど、名実ともチームの支柱となる働きを見せて3連覇に十分に貢献した。2023年の春キャンプでは投球フォームを見直して、より力強さが増した。100勝まであと24と、節目となる勝利に向かって1つずつ勝ち星を積み重ねてほしい。【通算成績】3.55、76勝54敗、2セーブ、890個 【1991年6月17日生(31歳)、長崎県出身 】

◆守備力で世界を驚かせた不動の二塁手

菊池涼介 :2013年のゴールデングラブ賞の初受賞から、10年連続で受賞し続ける日本最高の守備を誇る二塁手。その守備がどれだけの安打を防ぎ、いくつの失点を防いできたか誰も数えることができないだろう。3連覇時から変わらぬその守備はもはや名人だ。今季も高いパフォーマンスを見せ続けてくれるはず。今シーズンも二塁は任せた!【通算成績】.271、117本、113盗塁、1488安打 【1990年3月11日生(33歳)、東京都出身 】

◆強打!ハイアベレージの捕手

會澤 翼 「恐怖の下位打線」と呼ばれた、打率3割越えの會澤が7、8番に座った2018年のカープ打線。相手ピッチャーが息つく暇もなく、力尽きていった場面を何度見たことだろう。強打の捕手として入団し、主力となってからは石原慶幸(現バッテリーコーチ)と併用されることが多かった會澤だが、一発を秘めたその打撃は、今でも輝き続けている。【通算成績】.257、71本、5盗塁、655安打 【1988年4月13日生(35歳)、茨城県出身 】

広島アスリートマガジン5月号は、「まだ見たい!もっと見たい!」勝利を知る経験者たちの魅力をお届け! カープ3連覇を支えた投打の主力たちの現在地に迫ります。