5月13、14日、B1リーグチャンピオンシップ(CS)のクォーターファイナル(準々決勝)が千葉ジェッツのホーム・船橋アリーナ(千葉県)で行われた。13日のGAME1は最終Qにシュートを決め切った広島が、GAME2では激しいディフェンスで終始指導権を握った千葉がそれぞれ試合を制した。

広島ドラゴンフライズ SG #3 辻 直人選手

 GAME1は、高いディフェンス力を発揮した両チームはお互いに譲らず、終始緊張感の試合展開。2Qまでは広島がリードしていたが、3Qでは千葉・富樫の3Pシュートなどで逆転。4Qに入ると広島・ブラックシアーの3Pなどで逆転。しかし残り2分となったところで70-70の同点となる一進一退の激しい試合になった。最後は広島・ブラックシアーがフリースローで2点をあげ、これを守り切った広島が初戦を制した。

 GAME2では、ディフェンスの圧力を高めた千葉が広島の攻撃をとことん防ぎ、1Q終了時点で広島16-33千葉と点差を広げた。なんとか点差を縮めたい広島は、寺嶋やソット、メイヨのシュートなどで対抗するが序盤の大きな点差が最後まで響き、追いつくことが叶わなかった。試合を通して千葉の高いディフェンス力の前に、攻めあぐねた広島。このゲームを広島69-98千葉とし、連勝を飾ることができなかった。

 GAME1の試合後、辻 直人選手は「CS経験者が多くないチームなので、プレーで引っ張っていきたいという思いがあった。3Pシュートを出だしで決められたのが良かった。ゲームの流れもあるが、マークを引き付けることで味方を活かすことができる。自分自身我慢しながら、今日は空いたら打つと決めていた。なかなか強豪相手に2連勝できていないが、今日以上に明日はハードに戦っていきたい」と、豊富な経験からチームをけん引していくことに言及。強豪相手でも十分に渡り合えると手応えを感じていた。

 またGAME2の試合後、ミリングHCは「試合前、選手たちには、千葉Jはアグレッシブにやってくると伝えた。3Pシュートもかなり打ってくると予想していたが、思った通りになってしまった。止めようとしたが、高い成功率やアグレッシブさには勝てなかった。今日はホテルへ戻って、明日の対策をしっかり練っていきたい。明日は全く違うゲームになると思うので準備をしていきたい」と、1勝1敗としたQFの最終決戦に向けての意気込みを語った。

広島ドラゴンフライズ カイル・ミリングHC

 激しいし戦いが続く広島ドラゴンフライズ。次の試合は、本日5月15日にチャンピオンシップQF GAME3、千葉ジェッツと船橋アリーナ(千葉県)で19:05ティップオフ。