高卒ルーキーが4人も指名された2018年のドラフト。左のスラッガーとして期待されて入団した林晃汰は、5年目を迎えた今季はこそ三塁手として一軍で大きく飛躍したい。その打力は誰しもが認めるところで、今季は二軍戦31試合に出場し、打率.300、本塁打5本打点20と上々の成績を残している(5月18日時点)。一軍に上がっても打線のキーマンとして期待がかかる林の、ルーキー時代のインタビューを再録(2019年5月の記事を再編集)。
◆4番に座るも気負いなしただがむしゃらにやるだけ
─プロ入りから数カ月が経過し、早速二軍でも出場を重ねていますが、ここまでご自身のプレーについて評価はいかがですか?
「自分が今までやってきたことが全然通用していないので、まだまだ課題だらけですね。うまくいかないことばかりなので、とにかく練習をたくさんするしかないと思っています」
─ファームでは野手陣でトップの試合出場を誇っていますが、周囲からの期待を感じますか?
「ありがたいことに期待をしていただいているということはすごく感じます。まだまだその期待に結果で応えることができていないんですが、1日でも早く数字が出せるように成長したいですね」
─1年目の早い時期から二軍で試合出場するご自身の姿は想像されていましたか?
「入寮してから少しでも首脳陣の方々に自分の持ち味を見せることができたら良いと思いながら練習していたので、それが少しはうまくいったのかなと思います」
─4番として出場されていますが、プレッシャーは感じますか?
「とにかく自分は思い切ってやるだけですし、打順を気にしすぎるとあまり良くないかと思っているので、あまり気負わないようにしています」
─高校時代と投手の差はどこに感じていますか?
「ストレートのスピード、キレが全然違いますね。自分自身そこに対応できていないので、スイングを改良していかないといけないと思っています」
─これまで対戦した中で印象に残っている投手は誰ですか?
「やっぱり一軍で活躍されている大野さん(雄大・中日)だったり、吉見さん(一起・中日)は全然違いましたね。球の質やコントロールがエグいなと思いました(苦笑)」
─プロの投手に対応するために、打撃フォームをどのように改良しましたか?
「まだスイングに無駄が多いので、無駄を省いた打撃フォームになるように練習しています。また昔からのクセで打席で猫背になってしまい、バットを最短距離で出せていないので、その点を打撃コーチからアドバイスをもらいながら直しています。高校時代は金属バットだったので、詰まっても押し込めていたんですが、木製だとやっぱり感覚が全然違います」
─カープは練習が厳しいチームだと言われていますがいかがですか?
「練習量で辛いと思うことはありません。高校時代に比べたら、むしろ少ないと感じているので、まだまだいけます」
─3月17日のオリックス戦ではオープン戦ながら、初の一軍での試合を経験されました。雰囲気の違いは感じましたか?
「マツダスタジアム全体が真っ赤だったので、そこにまず驚きました。また一軍の人たちと一緒にプレーすることで、自分のレベルを確かめられましたし、改めてまだまだだと思わされました。早い段階で一軍の舞台を経験させてもらって、本当に良かったと思います」