8月5日中学硬式野球リトルシニア『エイジェックカップ第51回日本リトルシニア日本選手権大会』の決勝が、東京都新宿区の明治神宮野球場で行われ延長十回の末、世田谷西リトルシニア(東京)が勝利した。
◆粘りが生んだ逆転劇
初回、世田谷西・先発の安藤丈二投手がいきなり捕まる幕開けで試合が始まった。中本牧リトルシニア(神奈川)先頭の下茂汰介選手に三塁打を放たれると内野ゴロの間に1失点。中本牧打線の前に厳しい展開が予想された。しかしここから安藤投手がギアチェンジをし、六回まで快投を披露。「安藤の好投がなければ厳しかった」と吉田昌弘監督も唸った。
好投するエースを援護したい打線は五回、遠嶋康大選手が反撃の口火を切る。一死二塁とこの試合初めて得点圏に走者を置くと、続く安藤選手が自らのバットで走者を返し同点に。続く六回にも適時打が飛び出し2対1とリードを奪った。
最終回に世田谷西のエラーで同点に追いついた中本牧。延長に突入すると、好機を作るも世田谷西の投手陣をながなか打ち崩すことができず、10回表に1点のリードを奪った。その裏、もう後がない世田谷西は、押し出し四球で同点に。最後はライトへの飛球から三塁走者の大矢球道選手がタッチアップ。中本牧・若杉一惺選手の返球をわずかに上回り、見事に生還。延長戦にもつれた一戦は、4対3のサヨナラで幕を閉じた。
各リーグの覇者が集うエイジェックカップは、8月28日大阪シティ信金金庫スタジアム、8月29日阪神甲子園球場(決勝)で、中学硬式野球リーグの垣根を越えた大会として初開催される。