10月26日に行われたプロ野球新人選手選択会議(以下、ドラフト会議)でルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスから尾田剛樹外野手が中日ドラゴンズの育成ドラフト3巡目で指名された。

中日ドラゴンズから育成ドラフト3巡目指名を受けた、栃木ゴールデンブレーブス尾田剛樹外野手

 尾田は50m5秒9と快足が売りの外野手。今季から栃木ゴールデンブレーブスに加入すると不動のリードオフマンとしてチームをけん引した。シーズン前にはチームを率いる寺内崇之監督からも「脚で稼げる選手。非常に魅力的です」と太鼓判を押されると、65試合に出場し打率.292、32盗塁と成績でその期待に応えてベストナインと盗塁王の2タイトルを獲得した。

 尾田が入団する中日には昨年度のドラフト会議でも同リーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズに所属をしていた樋口正修も所属しており、俊足好打の選手が数多く在籍している。自慢の脚力で支配下指名を勝ち取る心意気だ。

 指名直後の会見は以下の通り。

―ドラフト会見を終えて率直に今の気持ちはいかがですか?
うれしい気持ちでいっぱいでその気持ちしかないです。待っている間は本当に不安でドキドキだったんですけど、呼ばれた瞬間ほっとしました。

―シーズンが終わってからどのような心持ちでドラフト当日を待っていましたか?
シーズンを通してやることはやりきったと思っていたので、願って待っていました。

―NPBが狙えると実感した時は?
はっきりとはないです。毎日のアピールをしたいという気持ちを忘れたことはありません。そういう気持ちがあったことは大事だったと思います。

―今シーズンはシーズン半ばから成績が上がってきました。
自分の中の課題の1つ。シーズンを通して試合をした経験がなかったので、今後はしっかりと調整して長い期間で良い成績が残せるようにしたいです。

―NPB選手で憧れの選手は?
中日ドラゴンズの大島洋平選手です。自分は大島選手を超えられるような選手になることを目標に、一軍で活躍できるよう頑張りたいです。

―大島選手からどのようなところを学びたいか?
波のない打撃をしていらっしゃるイメージがあるので、打撃技術を学びたいです。技を盗み、自分の持ち味の足を活かせるような選手になりたいです。

―中日ドラゴンズに対するイメージは?
若い選手が多く、活気のあるチームというイメージがあります。

―ここから支配下を目指すがどのようにアピールをしていきたいですか?
チャンスは少ないと思うので、自分の足でアピールをできるように頑張りたいです。

―栃木ゴールデンブレーブスのファンのみなさんにメッセージをお願いします。
僕が今ここに立てているのは、応援をしてくださったファンのみなさんのおかげだと思っています。この気持ちを忘れることなくNPBの世界でも頑張るので是非今後も応援していただきたいです。

◆独立リーグからの指名選手一覧

●パシフィックリーグ
オリックスバファローズ:育成2位大江海透(北九州下関フェニックス)、育成4位芦田丈飛(埼玉武蔵ヒートベアーズ)、育成5位河野聡太
千葉ロッテマリーンズ:2位指名大谷輝龍投手(富山GRNサンダーバーズ)、高野光海(富山GRNサンダーバーズ)
福岡ソフトバンクホークス:育成1位大泉周也(福島レッドホープス)、藤田淳平(徳島インディゴソックス)
埼玉西武ライオンズ:5位宮澤太成、育成1位シンクレア ジョセフ 孝ノ助、育成2位谷口朝陽(徳島インディゴソックス)、育成4位金子功児(埼玉武蔵ヒートベアーズ)、育成6位奥村光一(群馬ダイヤモンドペガサス)

●セントラルリーグ
阪神タイガース:2位椎葉剛投手(徳島インディゴソックス)、育成1位松原快(富山GRNサンダーバーズ)
横浜DeNAベイスターズ:6位井上絢登(徳島インディゴソックス)
読売ジャイアンツ:育成3位宇都宮葵星(愛媛マンダリンパイレーツ)、育成7位平山功太(千葉スカイセラーズ)
東京ヤクルトスワローズ:5位伊藤琉偉(新潟アルビレックスBC)
中日ドラゴンズ:5位土生翔太・育成1位日渡騰輝(茨城アストロプラネッツ)、育成2位菊田翔太(愛媛マンダリンパイレーツ)、育成3位尾田剛樹、育成4位川上理偉(大分B-リングス)