愛知県は1月12日(金)、有識者と元パラアスリート、オリンピアンらを招き「心のバリアフリーセミナー&第7回あいちスポーツコミッション講演会」を2024年2月17日(土)に、名古屋国際センター 別棟ホールで開催すると発表した。

京谷和幸氏(左)と太田雄貴氏(右)

 この試みは、第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)及び第5回アジアパラ競技大会の開催を契機に、「共生社会の実現」を推進するため、また、全国・世界に打ち出せるスポーツ大会を招致・育成し、地域活性化につなげるために愛知県で設立した「あいちスポーツコミッション」の取組の一環となる。

 「心のバリアフリーセミナー」では、安藤佳代子氏(日本福祉大学スポーツ科学部スポーツ科学科准教授)、京谷和幸氏(車いすバスケットボール男子日本代表コーチ)を招いた講演会、さらに「競技用車いす乗車の体験プログラム」も実施される。

 安藤氏は数々の大学でスポーツ関連の講師等を務め、現在は日本福祉大学スポーツ科学部スポーツ科学科准教授として、障害者スポーツを専門分野に活躍している。

 京谷氏はジェフ市原(現ジェフ千葉)でプレーした元Jリーガー。交通事故により脊髄を損傷し、車いす生活となってからは車いすバスケットボールに新たな夢を見出し、同競技においてシドニー、アテネ、北京、ロンドンと4大会連続でパラ五輪に出場。2020年からは車いすバスケットボール男子日本代表ヘッドコーチに就任し、パラ五輪東京大会での銀メダル獲得に大きく貢献した。

 また「第7回あいちスポーツコミッション講演会」には、太田雄貴氏によるトークライブが実施される。太田氏は、北京五輪のフェンシングにおいて銀メダルを獲得し、日本フェンシング界初の五輪メダリストとなった。現役引退後は2017年から日本フェンシング協会会長に就任し、近年では国際オリンピック委員会アスリート委員や公益財団法人日本オリンピック委員会理事を務めるなど、多方面からスポーツ界を支えている。

 なお、当日は参加無料(事前申込制)で誰でも参加可能。

 各分野でスポーツを支え続ける有識者と元パラアスリート、オリンピアンが自らの体験・知識をここ愛知で語る。