2024年のサンフレッチェ広島でカギを握るとされる、複数ポジションを担える選手たち。その1人として期待のかかるMF・東俊希の言葉を、過去インタビューから振り返っていく。いまやチームにとって欠かせない存在となった東が2年前に語った、チームメート、そしてスキッベ監督への思いとは。(「広島アスリートマガジン」2022年収録記事から再編集)

2024シーズンの開幕戦でスタメン出場した東俊希。

◆求められる役割を遂行し、監督の期待に応え続ける

―2022シーズンは満田誠選手が加入し、川村拓夢選手もレンタル移籍していた愛媛FCから復帰。ユース出身選手が一気に増えるというチーム環境の変化もありました。満田選手は、東選手の1つ歳上ですね。

「ユース時代から関わりの深い先輩なので、広島に帰ってきてくれてすごくうれしいです!  若いメンバーは居残り練習をすることが多いのですが、ほとんどがユース出身なので(笑)。練習していてもすごく楽しいですね」

―監督が替わったことも、大きな変化の一つです。ボランチ起用されるようになったのは、スキッべ監督になってからですね。

「僕をボランチにするというのは、スキッベ監督ならではの采配だったのではないかと思います。初めてのボランチでもなんとかプレーすることができているので、自分が思っていた以上の適性を見抜いてもらえたのだと思っています」

―監督からは、具体的に何を要求されていますか。

「練習では、細かいパスをつないだ後は、相手の守備を崩しやすいように意識して動くことを指示されています。ボランチで入ったときにはワンタッチパスを使うなど、リズム良く回すようにも言われます。いずれにしても前向きな声かけが多いので、練習にも楽しく取り組めています」

―理想とする選手像はありますか。

「僕がボールを触ったら雰囲気が変わる、点が取れそうな雰囲気になる……そんな風に、観ている人に期待を抱いてもらえるような選手になりたいと思っています」

ーオフには筋トレに取り組んでこられたと聞きました。 

「上半身を大きくしたくて、2021年の終わり頃から本格的に筋トレを始めました。僕は細過ぎるので、少しでも見た目が大きくなった方が、相手にとっても脅威になるかな……と。試合と試合の間が空いたりすると、そのタイミングで週に2回ぐらい筋トレをしています。筋トレは、やっているうちに気持ち良くなれるのが良いですね。ハマっている人の気持ちがわかるような気がします」

ーチームメートとゴルフを楽しまれることもあるそうですが、腕前はいかがですか。

「ベストスコアが92なので、チームでは上手い方だと思います。2021年の1月頃から始めて、半年でスコアが100を切ったんですよ! 練習をしていないのにすんなり上達したので、みんなにスゴイと言われました(笑)。だから楽しくて仕方なくて、できれば週に1回ぐらいコースを回りたいのですが、シーズン中はなかなか行けなくて。また落ち着いたら、チームメートみんなで行きたいと思っています。ちなみに、打ち方とかフォームはめちゃめちゃダサいです(苦笑)。 周りで見ている人には、『ほんまにこの人上手いんかな』と思われているんじゃないでしょうか(笑)」

ーゴルフ以外の趣味やオフの過ごし方、 マイブームについて教えてください。

「空き時間ができると一人でカフェに行ったりします。コーヒーが好きなので、ゆっくり飲みながら本を読んだりゲームをしたり。冬は家でもコーヒーを淹れて飲みますが、酸味の加減が強いのが苦手ということぐらいしか違いが分からないので、これからいろんな豆にチャレンジしてみたいですね」