◆割り当てられた打順で仕事をするだけ

─もう一つシーズン前から目標に掲げていた打率3割まであと僅かでした。
 「もう少し、ちゃんとやっていれば絶対に達成できたなと思いましたね。でもやっぱりシーズン中に集中力が切れたり、雑になってしまう部分も多々あったので……。それをなくしていけば3割打てたな、と終わってみて思いました。終盤は正直、打率3割という数字を意識していました。そういう意味で言うと、昨シーズンは集中力という面が課題だったと思います」

─打撃面で残った数字について、納得できる部分はありましたか?
 「やっぱりホームランの数ですかね。最初は『二桁打つことができたらいいかな』くらいに思っていたので。まさか16本も打てるとは思いませんでした」

─新たに打撃面でのご自身の可能性を感じるところも大きかったのでしょうか?
 「そうですね。『もっとホームランを打てる打者になっていけたら良いな』とも思っています」

─外野守備ではシーズン途中からセンターで固定されました。日に日に手応えを感じる部分もあったのでしょうか。
 「最初に比べたら全然余裕を持って守れるようになっていきましたね。センターになってからは二遊間との連携という面で間の打球の判断が難しかったです。基本的に僕が声を出したら取りにいっていました。後は後ろのフェンス際のプレーも難しさはありました。シーズン通じて外野守備を経験してみて感じたのは、とにかく必死に打球を追い続けていたというイメージです」

─昨季は外野手として1年間試合に出場しましたが、今季は外野、再び内野か、どちらで勝負したいと考えていますか?
 「基本的には外野で勝負したいと思っています。昨季1年プレーさせてもらって自分の中では良かったので。そこをもっと伸ばしていけば良くなっていくかなという思いがありますね」

─打順についてはどう考えていますか?
 「あまりここを打ちたいというのはないので、割り当てられた打順で仕事をするだけだと思っています。1番であれば、『どうやったら塁に出られるか』という事を考えて打席に入りますし、5番とか中軸であればチャンスでランナーを返すことですね。とにかく任せていただいたポジションで頑張りたいと思っています」

─昨季、掲げた個人的な目標で達成できたこと、そうではなかったこととあると思います。2020年シーズンに向けて、数字的な目標があれば教えてください。
 「まずは昨季目標として達成できなかった打率3割ですね。そこは最低限の目標です。規定打席に立つならば3割打って終わりたいです。あとは安打数ですね。昨季159安打だったので、最多安打を狙ってみたいと思いますし、もったいない打席を減らしていって、200安打を狙ってみたいです。何も目標がないよりも、そういう目標を持ちたいですし、不可能ではないと思います。頑張れば達成できる数字だと思って挑戦したいと思います」