◆目標としていた規定打席到達を達成

─打撃についてお伺いしたいのですが、昨季はシーズン前から目標としていた規定打席到達を達成されました。
 「そこはずっと意識していましたね。8月(17日・対DeNA)に達成して普通にうれしかったですし、それだけ試合に出ることができているんだなと実感できました」

─そんな8月は絶好調な打撃で、初の月間MVPにも輝きました。
 「何なんですかね? 自分でも何で調子が良かったのかあまり分からない部分があるんですよね。何かを変えたという訳でもありませんでしたし、暑かったので、体がよく動いたというくらいですかね(笑)」

─守備では全試合外野を守りました。打撃に良い影響をもたらした面はありますか?
 「あまり余計なことを考えなくなりましたね。割と打撃に集中することができたと思います」

─シーズン途中までは3番、5番を打つ機会が多かったですが、後半戦は1番に定着されました。考え方に変化などはありましたか?
 「1番を打たせてもらうようになってからは、何でもかんでも打ちにいかなくなりました。初回の打席だけですけど、1番なのである程度狙い球を絞って、できるだけ全部の球種を見れたら見て、まずは塁に出ることを意識していました。初回以降は打順は関係ないと思っているので、これまで通りに打てる球を積極的に打ちにいっていましたね」

─16本塁打を記録されるなど、長打力も見せつけたシーズンとなりました。長打は意識する部分だったのですか?
 「それはシーズン途中くらいから意識していましたね。やっぱり長打が出ればチャンスも広がりますし、得点につながりやすいんで。なおかつ1番になってからは、長打が出れば、中軸にチャンスが回っていきやすくなりますからね。意識して長打を狙っていく打席もありました」

─1番になってからは先頭打者ホームランも多かったと思いますが、その点はいかがですか?
 「あれは気持ち良いもんですね。ちなみに7月最後の試合だけは狙っていました。月間での球団先頭打者本塁打記録があって、月の最後の試合だったので『狙ってみよう』と思って臨んだら、たまたま打てました。それ以外は特に狙ってはいませんけどね(笑)」