◆結婚をしても野球を頑張るのは当たり前

― 秋に打撃スタイルを変えたそうですが、具体的にはどの部分を修正されたのでしょうか?
「日南秋季キャンプに入ってからですが、朝山コーチ(東洋・当時二軍打撃コーチ)から、バットが体の内側に入ってしまうことで、バットが遠回りしている部分を指摘されました。それを修正するために、構えたときにバットを少し寝かせ気味に修正しました。また、スイングを始動するときにバットが体の内側に入らないように、打席のなかで言うと審判側にバットを引っ張られているイメージから、真っすぐにスイングすることを心がけて練習しています」

― サードの守備に関しては、秋季キャンプでは手応えはありましたか?
「周りからは上達したと言われることもありますが、自分では上達したと感じることは全くありませんね。僕自身はスローイングが一番の課題だと思っています。よりスローイングしやすくなるようなボールの取り方を意識しています。投げるときに左足が伸びてしまう悪癖があるので、そこは意識をするようにしています。監督が緒方さんになってからは外野の練習はやっていませんし、サードの練習だけをやらせてもらっています」

― 緒方新監督となりましたが、これまでどんなイメージを持たれていましたか?
「僕が一軍デビューした12年に緒方さんは打撃コーチをやっていたのですが、マンツーマンで指導していただいたこともありました。その頃は試合後にずっとティー打撃に付き合っていただいたことがありました。僕の中では熱血漢というイメージがありますね」

― 監督が変わったということは、堂林選手にとっても〝変わる〟という意味でも良い機会になるのではないでしょうか?
「野村前監督(謙二郎・前監督)は僕を起用してくれたということもあって、自分のなかで多少の甘えのようなものがあったと思います。監督が代わって2015年に試合に出られるかどうかは分かりません。そこは変わらず食らいついて競争していきたいと思っています」

― 2014年オフには結婚を発表されました。2015年シーズンに向けて意気込みも強くなるのではないでしょうか。
「野球を頑張るのは当たり前のことなので、結婚したからといって頑張ると思うのは違うと思っています。もちろん責任感は感じていますが、野球は僕の仕事なので、頑張るのは当然ですね。プラスになるのは私生活の面です。寮生活だとご飯がないときもありますが、そういった面で支えてもらいたいなと思っています」