6月10日から開幕した『第73回全日本大学野球選手権大会』。全国26連盟・27代表校が集結し、大学野球の日本一を決める大会だ。11日に東京ドームで行われた2日目・1回戦では、広島経済大(以下、広経大)と和歌山大(以下、和歌大)が対戦した。序盤は広経大がリードするも、中盤のワンチャンスをものにした和歌大が3対2で勝利した。

初戦を突破した、和歌山大ナイン

 広経大・安岡拳児、和歌大・島龍成の投げ合いで始まった一戦。安岡は140キロ台の直球と丁寧にコーナーをつく投球で和歌大打線を寄せ付けず、5回までノーヒットと全国の舞台で堂々たる投球を披露した。

 試合が動いたのは2回表。この回先頭・広経大4番・寺本聖一が強烈なレフトへの二塁打で出塁すると、続く川竹巧真が3球目を叩き先制に成功。さらに2死二塁から8番・松野一也にも適時打が出て2対0と広経大がリードを奪った。

 一方の和歌大打線は6回裏、先頭松田遼太の二塁打で、広経大先発の安岡からこの日初のヒットをマーク。そこから走者を進め、2死二、三塁で4番の山田孝徳のタイムリーで同点とし、試合を振り出しに戻した。さらに笠木悠翔の打席では、広経大守備陣の送球が乱れた間にランナーが好走塁を見せて逆転に成功した。

 その後試合は、4回途中からマウンドに上がった和歌大・田中輝映が投げ続け、最後のバッターをサードゴロに抑え試合終了。3対2で和歌大が広経大を下し第2戦へと駒を進めた。広経大は昨年大会同様、悔しい初戦敗退となった。