◆ストレートの質向上が安定感をもたらした

─ 今季の大瀬良投手のレギュラーシーズンを振り返っていきたいのですが、ご自身の投球を振り返って全体的にどんな印象を持っていますか?
「先発としての仕事は果たせていると思いますし、ある程度長いイニングも投げることができたと思います。もちろん満足はしていませんが、昨季よりは投げることができている回数が増えていることが良い部分だった思います」

─ クオリティースタート21回はリーグトップでした。この数字に関してはどのように捉えていますか?
「昨年は『6回3失点でゲームをつくれたら良いな』と思って投げていたのですが、今年に関しては自分の中でそれが最低条件だと思っていて『もっとイニング数を投げていきたい』という気持ちで投げ続けていました。昨年よりもクオリティースタートの回数が多いという事実は、先発投手として良かったと思う数字だと思います。ただシーズン中、体が吊ってしまって6回まで投げ切れなかったことも数試合あったので、それはもったいないなと思いますね。ですが、その回数だけ、チームに貢献できている数字だと思います」

─ 自身の投球から具体的にはどんな部分が良かったと感じられていますか?
「やはりストレートでしょうね。すごく感覚が良くなったと思いますし、球速が安定していました。自分では力を入れている感覚がなくても、調子が良ければ150キロ台も出ていました。相手打者の反応を見ても、まともに捉えられた直球が減ってきている感覚もあります。ストレートが通用していることで自分優位で投球ができましたし、その点を考えても昨季とは違った攻め方で投げることができたと思います」