小園海斗の指名権獲得で話題を呼んだ2018年のドラフト会議で、カープから育成1位指名を受け入団した大盛穂。俊足巧打に加え強肩が魅力の外野手は、昨年11月に支配下登録を勝ち取るなど順調にステップアップを果たしている。

 今季も7月20日の時点でウエスタン・リーグ全17試合に出場し、打率.313(リーグ5位)、盗塁5(リーグ1位)と好調をキープ。群雄割拠の外野陣で日毎に存在感を増す若鯉の、ルーキーイヤーの声を振り返る。
(『広島アスリートマガジン』2019年11月号掲載)

2年目の今季も持ち味の足で塁上を賑わせている大盛選手。

─ プロ1年目のシーズンの手応えを教えてください。
 「二軍で打率3割を打たないと支配下登録になれないと思ってやっていたので1年目とはいえ2割5分に満たない打率は満足していません。シーズン途中から打率が下がってきていたので、少しでも調子を上げて良い形でフェニックス・リーグや秋季キャンプに入りたかったんですが、なかなかうまくいきませんでした」

─ 課題はどんな点に感じていますか?
 「シーズン序盤は投手からの攻めがアバウトでしたが、徐々にインコースを攻められ打球が詰まらされるようになってきました。インコースのボール球を使われて、捕手の思う壺になってしまっている印象がありました」

─ 守備走塁面についてはいかがですか?
 「守備はある程度自分の持ち味が出せたと思います。走塁、というか盗塁は満足できる成績ではありません。16個という数字に対して評価してくれる方もいますが、自分はまだ育成選手ですし、甘えてはいけないと思っています。もっと高い目標を目指していかないといけません」