現役時代は豪快なフルスイングで大きな一発を放ち、多くのカープファンに愛されたエルドレッド 氏。

 2012年途中にカープに入団し、球団外国人としては最長となる7シーズン在籍したエルドレッド氏が現役引退を決断した。
豪快なフルスイングから放たれた通算133本のホームラン、そして巨体を揺らし、常に全力でプレーをするひたむきな姿勢。カープファンに愛され、広島とファンを愛し続けた男に引退の理由とカープでの思い出、これからの自分を聞いた。

─ カープを退団後、アメリカでもカープの戦いぶりは気になっていましたか? またカープを退団後、現役続行を選んだ理由を聞かせてください。

「もちろんカープの戦いぶりを気にしていましたし、試合を見たりもしていました。カープの一員としてプレーしたい気持ちはあったのですが、退団が決まってから妻と相談する中で、『カープ以外でプレーするのも変な気持ちだね』ということを話すこともありました。ですが、私はまだまだ選手としてプレーを続けたかったので、退団という道を選びました。ただ最終的にカープの選手として現役を終えることができたのは素晴らしいことだと思っています」


─ アメリカでトレーニングを続けながら、なかなか次の所属先が決まらない時期、どんな思いでしたか?

「今シーズンスタートの時点ではどこのチームの一員でもない状況だったので、今まで自分がやってきたことと違う状況に関して寂しいなと思うことがありました。しかし自分にはまだチャンスがあると思っていました。ですが、シーズン前にオファーが来なかったことは正直驚きました。自分はまだまだプレーができると思っていても年齢を重ねていますし、それも仕方がないことだと思っていました。また日本では一軍でプレーできる外国人選手は4人、野手は2人という決まりがあります。もしかしたら、その枠の問題もあったのかもしれませんね」