11月30日のホーム最終戦で浦和レッズを相手に1-0で勝利したアビスパ福岡。今季限りでチームを去る長谷部茂利監督にとってホーム・ベスト電器スタジアムでのラストマッチには、今季最多の17,161人がスタジアムに駆けつけ、最高の雰囲気の中で勝利を飾った。

ホーム最終戦の試合後セレモニーでスピーチする長谷部茂利監督

 アビスパ福岡は現在、J1リーグで10位。目標に掲げた『シーズン6位以上』は厳しいのが現状だ。12月8日のシーズン最終戦(対川崎F)を前に長谷部監督は「(6位以上が達成できなかったことは)責任を感じている」としながら、「ただ、6位という目標が難しくなった今、10位以上には手が届くところにはいるので、そこを目指して全力で、全員で最終戦に挑みたい」と最終戦への意気込みを語った。

 公開練習前には選手たちに「残り1週間、ラスト1週間(という話をした)」という長谷部監督は、次節に向けては「川崎はアタッキングサードでいろいろな形から得点できる上手いチーム。自分たちはディフェンスを突破されないように、これまで通り粘り強く、全員で守る意識が大切だと伝えた」と話した。

 長谷部監督にとって、アビスパ福岡の指揮官としてのラストマッチとなる。現地、テレビ中継で声援を送るファン・サポーターに向けて、「我々にパワーを送ってください。それに報いるよう、応えられるように選手たちが活躍します。頑張ります」とメッセージを送った。

 5年間チーム率いてきた長谷部監督は、全力でラストマッチでの勝利を目指す。