2024年10月22日、スポーツアクティベーションひろしま(SAH)主催のアスリート向け研修が、広島県湯来町で開催された。広島横断型スポーツ応援プロジェクト『Team WISH』に参加するスポーツチームのうち、5チームから13選手が参加した研修会の様子をお届けする。

開放的な空気の中で、チームの垣根を越えた交流が深まった

チームの垣根を越えた対話を通じ、自身の選手としての魅力を再発

 野球、サッカー、バスケットボールをはじめとする、多彩なスポーツチームが活動する広島県。バレー、陸上、ハンドボールなど、プロスポーツに限らず一年を通してさまざまなスポーツを楽しむことができる広島は、まさに『スポーツ王国』だ。

 そんな広島県内で活躍するチームのサポートをしているのが、広島県スポーツ推進課に設置されている『スポーツアクティベーションひろしま』だ(以下、SAH)。競技の垣根を越えて選手同士、スタッフ同士が交流することで、チームの活性化を図ることを目的のひとつとし、研修会のほか、他競技の試合を観戦・応援する合同応援会や、スポーツ体験イベントなどを多数開催している。

 そんなSAHが主催するアスリート向けの研修会が、10月22日、湯来町の研修施設『CAMPING OFFICE HIROSHIMA』で開催された。

 今回の研修会に参加したのは、はつかいちサンブレイズ(女子野球)、スリストム広島(3人制バスケットボール)、イズミメイプルレッズ広島(ハンドボール)、広島エフ・ドゥ(フットサル)、ヴィクトワール広島(自転車競技)の5チームから総勢13名のアスリートたち。当日は朝からあいにくの雨天ではあったものの、CAMPING OFFICE HIROSHIMA全面協力のもと、大自然の中での研修会に真剣な表情で臨んだ。

 研修会の前半は、企業やスポーツチーム向けのアウトドア研修会を多数開催する、スノーピークビジネスソリューションズによる、『自分自身や競技、チームの魅力を再発見するワークショップ』が行われた。普段はなかなか交流する機会もないということで、はじめのうちは緊張気味だった参加者たちも、用意されたタープの下で焚き火を囲んでお互いにインタビューをし合ううちに、次第に打ち解けた雰囲気に。時折笑い声が上がるなどアスリート同士ならではの意見交換で盛り上がっていた。

 朝から始まった研修会は、お昼過ぎに一度中断。ランチタイムを兼ねた交流会では、CAMPING OFFICE HIROSHIMAを運営するNPO法人湯来観光地域づくり公社により用意されたバーベキューを堪能した。和気藹々とした雰囲気の中でさらに会話も弾み、「実は出身大が同じだった」、「利き腕が同じで、アスリートの利き腕あるあるで盛り上がった」など、交流を深めた参加者たち。チーム同士の距離もぐっと縮まり、午後の研修に向けて期待感もふくらんでいる様子だった。