2月15日にホーム・ベスト電器スタジアムで柏レイソルを迎え、開幕戦を戦うアビスパ福岡。今シーズンは5年間指揮した長谷部茂利前監督から、FC町田ゼルビア前ヘッドコーチである金明輝監督を迎えてのシーズンとなる。

ベスト電器スタジアム

 今季の魅力はオフェンス力の強化にある。昨年度はリーグ4位の失点数と堅守を誇っていた一方で、33得点はリーグ最下位、シュート数もリーグ18位と攻撃力に課題を見せ、勝ち点を伸ばすことができなかった。そこで注目なのが、新戦力の面々だ。昨年鹿島アントラーズでリーグ2位のアシストを記録した名古新太郎を始め、東京ヴェルディで10番を背負った見木友哉ら12選手を新加入として迎え入れた。また、新加入選手だけでなく紺野和也やシャハブ・ザヘディなど主力も残留しており、昨季からの攻撃力アップが期待される。

 金新監督で臨むアビスパ福岡は今季、チーム創設30周年の節目の1年を迎えるが、身に纏うユニホームも注目だ。近年、ユニホームデザインに取り入れられてきた博多織だが、今年はさらなるアップデートを図り、伝統の献上柄と30周年ロゴを調和したデザインを施した。さらに、過去から未来へのチームの歩みを彷彿とさせるように、左裾には前身である藤枝ブルックスのチームカラーである藤色とブルドックも採用されており、過去と未来の繋がりを感じさせるデザインとなっている。

 注目の開幕戦では、試合開始前にスタジアム外周ステージで行われるOBスペシャルトークショーには元日本代表の山下芳輝、三浦知良の兄として知られる三浦泰年ら7名のOB選手が集結する。また、スタジアムでは選手がスタジアム入りをする通用口上には30周年記念バナーを掲出するほか、スタジアム内外に多くの仕掛けが用意されるなど、これまで以上の演出で盛り上げる予定。節目となる30周年のスタートを切る開幕戦、なんとしてでも「勝ち点3」を勝ち取りたい。