◆戸田隆矢・2011年ドラフト3位

 高卒投手ながら、1年目から一軍登板を経験するなど、早くからその能力を買われていた戸田が大きく飛躍したのが、プロ3年目の2014年のことだった。

 野村謙二郎監督5年目となる2014年、前年チームとして初のクライマックス・シリーズに進出する中で、プロ4年目の中﨑翔太とともに、ブルペン陣の一員としてブレイク。シーズン途中の6月にこの年2度目の一軍昇格を果たすと以降一軍に定着。終わってみれば30試合に登板し、プロ初勝利を含む4勝2敗 防御率3.32と、3年目の高卒投手としては及第点以上の成績を残した。

戸田隆矢・2014年成績[30試合/4勝2敗/57回/36奪三振/防御率3.32]

◆高橋樹也・2015年ドラフト3位

 今季左のリリーフとして存在感を見せている高橋樹也。プロ3年目(2018年)はシーズン前から大きなつまづきがあったものの、そこから這い上がり確かな歩みを進めた1年だった。

 2018年の春季キャンプで故障した高橋樹は、開幕時点でも三軍に在籍。後輩のアドゥワ誠などが一軍で台頭するなど、悔しい春先を過ごしていた。しかし6月に二軍に移り、実戦感覚を取り戻していくと8月にこの年初の一軍昇格。2018年8月5日のDeNA戦でプロ初セーブを記録した。「抑えればセーブがつくという緊張感がある中で、しっかり投げ切ることができたのは収穫だったと思います」と本人が語るように、セ・リーグ連覇へと息巻くチームでの戦いは、左腕にとって貴重な経験となった。

高橋樹也・2018年成績[9試合/0勝0敗1S/21.1回/17奪三振/防御率5.91]