サンフレッチェ広島は26日、雨野裕介強化本部長が同日付けで辞任することを発表した。

川辺駿の復帰会見に登壇した雨野強化本部長

 雨野氏は愛媛県出身の46歳。サンフレッチェ広島ユースから桐蔭横浜大へと進み、SC鳥取などで選手としてプレーした。2005年からは広島ユースコーチに就任。鳥取のアカデミーダイレクターなどを経て、2019年から広島強化部強化担当を務めていた。

 2021年のサンフレッチェ広島レジーナ創設元年には、レジーナ強化部長に就任。2024年2月からはトップチーム強化本部長として、川辺駿、ジャーメイン良、田中聡ら新戦力の獲得に尽力した。

 広島は、3月5日に行われたアジアチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝第1戦・ライオン・シティー・セーラーズ(シンガポール)との試合後、同試合に出場停止処分中の選手が出場していたことが判明。第1戦は没収試合となり、12日に行われた第2戦で引き分けリーグを敗退していた。また、この敗退を受け、クラブは久保雅義社長、雨野強化本部長、栗原圭介強化部長を減給などの処分としていた。

 雨野氏はクラブを通してコメントを発表。

「強化担当としてサンフレッチェ広島に戻ってきてから約6年、たくさんの方々に支えられて素晴らしい経験をすることができ、感謝の思いしかありません。ありがとうございました。先日のACL2準々決勝敗退の件につきまして、強化部責任者として重く受けとめており、サンフレッチェ広島に関わる全ての皆様に深くお詫び申し上げます。クラブが目標達成を目指す中、シーズン途中のタイミングで離れることを大変申し訳なく思っておりますが、引き続きサンフレッチェ広島へのご支援、ご声援をよろしくお願いいたします」