サンフレッチェ広島は27日、浦和所属のFW・前田直輝を完全移籍で獲得したと発表した。

完全移籍で広島に加入した前田直輝。背番号は41に決まった

 前田は埼玉県出身の30歳。東京Vでキャリアをスタートし、松本山雅、横浜FMを経て2018年からは4年にわたり名古屋でプレーした。2022/23シーズンはユトレヒト(オランダ)に所属。2024シーズンは浦和でリーグ戦24試合に出場し2得点をあげていた。

 会見に同席した栗原圭介強化部長は、「スピードに乗ったドリブルを武器に、単独でも局面を打開できる選手。左足のキックの精度も高く、対戦相手にとっては脅威でしかない。前からのプレス、献身的なプレーもでき、広島の攻撃を活性化してくれることは間違いないと期待している」と評価。

 前田自身も「スキッベ監督のサッカーを魅力的に感じていました。昔の話にはなりますが、高校3年(当時は東京Vユース所属)の高円宮杯決勝戦で、野津田岳人選手が率いるサンフレッチェ広島ユースと対戦して圧倒されたことが忘れられない。プロ入り後に対戦していても、まとまったチームでやりづらく、DFラインが強固で苦戦をしました。前線にはストライカーがそろっていて、対戦しづらい、強い相手だと感じていました」と広島の印象を語った。

 会見当日は、午前中にさっそくチームに合流。練習に参加した感想を、「こういう雰囲気で練習しているチームが毎年上位で戦えるんだと感じた。インテンシティのある、全員がファイトするチームだと感じた」と語り、「今のクラブ、今のメンバー、監督で優勝を狙えると本気で思っています。だからこそ、この決断をしました。その中心になりたい。強い覚悟を持って、目標を高く設定し、目の前のプレーを全力で戦うことをお約束したい」と活躍を誓った。