4月1日にローズゴルフクラブ(滋賀県)で、11歳〜18歳までの女子ジュニアゴルファーを対象とする『霞ヶ関キャピタル Girls Golf National Championship 日本予選会』が開催された。優勝者には、7月にアメリカ本土で行われるガールズゴルフトーナメント『Girls Golf National Championship』本大会への出場権が与えられる大会で、記念すべき第1回は、“トーナメント部門”で佐藤涼音さん(高1)、競技経験の少ない選手向けの“チャレンジ部門”で田中光さん(高2)が優勝し、本大会への切符を手にした。

第1回『霞ヶ関キャピタル Girls Golf National Championship 日本予選会』の入賞者たち

 ガールズゴルフとは、USLPGAとUSGAが主催するゴルフ技術の習得のみならず、ライフスキルも学べるプログラムで、現在アメリカをメインに世界27カ国の6歳〜17歳までの130万人以上の女子が参加するプログラムだ。2024年に競技ゴルファー向けとして、アメリカ本土でガールズゴルフトーナメント『Girls Golf National Championship』が初開催され、今年から日本の出場枠が新設されたことで日本予選の開催が決定した。

 『霞ヶ関キャピタル Girls Golf National Championship 日本予選会』では、トーナメント部門、チャレンジ部門の2部門制で実施され、競技志向でスコアを競い18ホールストロークプレーとなるトーナメント部門と、競技経験の少ない選手向けの18ホールダブルペリア方式のチャレンジ部門が設けられた。このチャレンジ部門では、ライフスキルやゴルフとの向き合い方などの理解度を測るために『作文』を課題とし、より理解度の高い参加者へは『作文ポイント』が加算されるという仕組み。

 今回トーナメント部門には40名が参加し、佐藤涼音さんが8バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの70で回り優勝。チャレンジ部門には20名が参加し、田中光さんがグロス73、ハンディ4・8のネット68・2で優勝を飾り、初の日本予選で本大会への出場権を手にした。

 大会事務局長の倉本みほさんは「第1回となる日本予選会開催でしたが、60名ものたくさんのジュニア女子ゴルファーが集まり、アメリカ本戦出場権獲得を目指して精一杯の力を発揮してくれました。選手たちの真剣な顔、笑った顔、悔しい顔など、女の子たちのエネルギー溢れる姿を見ると、これからさらに多くの日本人ジュニアゴルファーがアメリカ本土の本戦に参戦できる機会を提供していきたいと改めて感じました。試合後には、ガールズゴルフらしく、ショートゲーム大会やお楽しみ抽選会、賑やかな表彰式などで会場が大いに盛り上がり、運営として大変うれしく思います」と振り返った。

 ガールズゴルフは『Engage(関わりを持つ)』、『Empower(自身を持つ)』、『Exercise(運動する)』、『Energize(活動的になる)』、『Enrich(質を高める)』という通称『5E』という5つの言葉を掲げ、その理念に基づいて若手育成が取り組まれており、プレー面だけではなく、“人として”の価値を高め学ぶ場所を目指している。これから先、多くの日本人女子ゴルファーが『本大会を通して世界を目指した』と語る日もそう遠くはないだろう。

【大会の結果】
◆トーナメント部門
優勝:佐藤涼音(高1)35 35 70
2位:岡嵜マイヤ(高3)35 35 70
3位:井上姫花(高3)36 35 71
※1位、2位は同スコアの為、カウントバックで優勝
 
◆チャレンジ部門(ダブルペリア+作文点数)
優勝:田中 光(高2) 64.20 
2位:中島智那奈(中1) 67.00
3位:橋本果音(中1) 69.00