◆中村亘佑 2009年・育成ドラフト2位/2016年・支配下登録
<同年の主なドラフト指名選手/今村猛、堂林翔太、庄司隼人>

 横浜商大高では2年秋から4番に座り、高校通算46本塁打を放っている。2009年秋にはカープ入団テストを受け合格。同年のドラフト会議で育成2位指名を受けた。捕手として期待値は高かったが、プロの壁は厚く2012年オフから3年連続で自由契約からの育成再契約を経験している。そんな苦労が続いていた2016年シーズン前、プロ入りから6年目にして支配下登録を勝ち取った。その後の飛躍が期待されたものの、結果を残すことができず、2017年シーズン後に戦力外となった。

◆池ノ内亮介 2010年・育成ドラフト2位/2014年・支配下登録
<同年の主なドラフト指名選手/福井優也、中村恭平、磯村嘉孝、中﨑翔太>

 中京学院大進学後に本格的に投手に転向。速球が評価され、2010年に育成ドラフトで指名を受け入団した。プロ1年目のシーズンオフにはフェニックス・リーグで9試合にリリーフ登板し、7試合を無失点に抑える好投を披露。三軍でみっちりと体力向上に努めたことが功を奏し、2012年春季キャンプでは、球団初となる育成選手の一軍キャンプ入りの切符を手中に収めてみせた。

 2013年には四国アイランドリーグに派遣され、チーム最多の12勝を挙げ、チーム復帰後に念願の支配下登録を勝ち取った。2014年には球団育成出身投手として初の一軍昇格を果たし、中継ぎとして2試合登板を果たす。2015年までカープでプレーした。

◆辻空 2012年・育成ドラフト1位/2016年・支配下登録
<同年の主なドラフト指名選手/髙橋大樹、鈴木誠也、上本崇司>

 岐阜城北高では最速146キロの直球を武器に、2年秋からエースとして活躍。3年夏の県予選では、1回戦であわやノーヒットノーランの快投を見せた。184㎝の長身から投げ込む直球がスカウトの目に留まり、2012年の育成ドラフト1位でカープに入団。速球派の先発右腕として期待され、2015年オフに2016年シーズンからの支配下登録が発表され、それまで中崎翔太が背負っていた背番号56を受けついた。

 150キロを超える速球が魅力で、毎年のように期待されていたが二軍で思うような結果を残せず、2018年オフに戦力外となった。現在はルートインBCリーグの埼玉武蔵ヒートベアーズでプレーを続けている。