◆〈新人最速勝利も故障に悩む〉横山弘樹 2015年
<同年ドラフト/1位・岡田明丈、3位・高橋樹也、4位・船越涼太、5位・西川龍馬、6位・仲尾次オスカル、7位・青木陸>

 社会人野球のNTT東日本でエースを務め、即戦力の触れ込みでカープに入団。その期待通りに開幕から先発ローテーション入りを果たし、開幕直後の中日戦で7回2/3を投げ抜き初登板、初先発、初勝利を飾ってみせた。全12球団の新人選手でもっとも早く先発登板での勝利を記録したことでその後も期待をかけられたが、計6試合の登板で2勝2敗、防御率5.47でシーズンを終了。オフに右肩の関節唇を痛め、そこからは常に右肩の故障に悩まされることになった。リハビリを経て二軍で調整を続けたものの、2016年以降は一軍での登板機会に恵まれることはなく、2019年シーズン限りで戦力外通告を受けた。

◆〈巨人戦でプロ初勝利! トミー・ジョン手術からの復活目指す〉高橋昂也 2016年
<同年ドラフト/1位・加藤拓也、3位・床田寛樹、4位・坂倉将吾、5位・アドゥワ誠、6位・長井良太>

 花咲徳栄高では1年秋からベンチ入りを果たし、甲子園の舞台でも寺島成輝(ヤクルト)、藤平尚真(楽天)と共に“高校ビッグ3”として名を馳せた。1年目からウエスタン・リーグで2勝0敗、防御率1.29という安定感を見せ、同年のファーム日本選手権では同期入団の坂倉将吾とバッテリーを組み先発マウンドを託された。結果、6回2失点の好投を見せ、二軍チーム初の日本一に貢献すると共に、個人としても優秀選手賞を受賞した。2年目は先発投手として6月28日の巨人戦でプロ初勝利もマーク。しかし、シーズン中から左肘の違和感に悩まされ、2019年の春季キャンプ中にトミー・ジョン手術(側副靱帯再建術)に踏み切った。同年の10月中旬に術後初めてブルペン入りするなど、現在は復活に向けて順調にメニューを消化している。