移籍初年度からフル回転する菊池保則投手

2018年11月に福井優也との交換トレードでカープに移籍した菊池保則
中崎翔太一岡竜司という3連覇を支えたブルペン陣が不調に陥る中、
シチュエーションを問わずマウンドに上がり続けた背番号59の貢献度は計り知れない。
環境変化をきっかけにブレイクを果たした男が、成功の秘訣を語る。

─ キャリアハイの成績を残している今季の手応えを教えてください。

「楽天にいたときはそこまで結果が出ませんでしたが、広島に来てここまで使ってもらっているので、本当に良いシーズンを過ごさせてもらっていると思います」


─ これまでとは充実感が違いますか?

「プロ野球選手は、一軍で投げて初めて仕事ができていると言えますし、すごく充実感はあります。良くない時期もありましたが、なんとかそこでも粘ることができましたし、楽天時代から含めて大きなケガをしたことがないのも、一軍で活躍できている一つの要因だと思います。高校時代から手術をしたことがないので、体の強さは自分のウリの一つだと思っています」


─ 楽天時代は主に先発の役割を任せられることが多かったように思いますが、リリーフに対する戸惑いはありませんか?

「楽天時代もリリーフをやっていなかったわけではないので、ブルペンでの流れや体のケアにそこまで戸惑いはありません。どちらかというと、1年間続けて一軍でプレーするということが初めてなので、しんどくなるときもあります」