ポニーリーグの日本一を決める「マルハングループインビテーション 大倉カップ第51回全日本選手権大会」の決勝戦が23日、JPアセットスタジアム江戸川で行われ、高崎中央ポニーが愛知木曽川ポニーを1対0で破り、見事優勝を果たした。

優勝を果たした高崎中央ポニー

高崎中央の上原達也投手と愛知木曽川の千田夏誓投手の始まったこの試合は、息詰まる投手戦となり、緊迫した展開が続いた。

 均衡が破れたのは5回裏。高崎中央は一死から愛知木曽川の二番手・阿部正昌投手を攻め、5番・柳澤優心選手と6番・大澤羅生選手の連打、さらに申告敬遠で一死満塁のチャンスを迎える。ここで8番・船津遥大選手がライトへ犠牲フライを放ち、待望の先制点を挙げた。

 1点ビハインドで迎えた7回表、後がない愛知木曽川は先頭の山口詞也選手が出塁するも、高崎中央の二番手・三木結翔投手が後続を抑え、高崎中央がリードを守り切って優勝を決めた。

 捕手としてチームを牽引した大澤は「3連覇がかかっているので絶対に優勝します!」とエイジェックカップに向けて力強く宣言した。

 今大会の最優秀選手には、3試合15イニングをわずか1失点に抑える快投を見せた高崎中央の上原達也投手が選ばれた。また、優秀選手には、4試合18イニングを投げ抜き、3番打者としてもチームを牽引した愛知木曽川の千田夏誓投手が選出された。

 優勝した高崎中央ポニーは、8月27日から行われるエイジェックカップへの出場権を獲得した。過去2大会ではポニーリーグ代表チームが優勝しており、今回の開催地である栃木県に隣接する群馬県からの出場となる高崎中央ポニーが、地の利も生かして大会3連覇を達成するのか注目が集まる。